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このところ、週末はいつも雨…この週末も天気予報はあまり良くない。
土曜日は、午前中曇りで午後雨。日曜日は午前中雨で午後3時頃から曇りとか。
ところが、土曜日の朝起きてみたら、雨は降っていなくて日差しが眩しい。
雨上がりの庭を太陽が照らし、たくさんの雫がきらきらしていた。

「これは、いけるかも!」
早速、ケーブルテレビのウェザーニュースのチャンネルをつけてみる。
やっぱり、お天気キャスターは、関東地方はお昼頃から雨が降ると告げていたけれど、わたしの勘では3時までは持ちそうだと思った。
無理せずに御岳山の奥の院まで往復して早めに帰ってこようと思った。

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奥の院

家事を終わらせ、遅い出発の9時30分のバスにアイリスと一緒に乗り込んだ。それでも御岳山山頂駅に11時には着いたのだった。
ケーブルの駅を出ると、わたしたちは早速ザックからカメラを出して歩き出した。

「さぁ、今日はどんな花に逢えるかしらね。」と、わたし。
『うん、どんな鳥に逢えるかなぁ!』と、アイリス。
二人ののんびり旅は始まったばかり。早速、燃えるような山ツツジが迎えてくれた。

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今日は、アイリスにわたしの望遠レンズを貸した。
「接写はできないけれど、少し離れた被写体を望遠で引き寄せると、バックが綺麗にボケるのよ。工夫して撮ってごらん。」と、そんなアドバイスをした。アイリスは早速、山ツツジの撮影を始めた。わたしは、今日は手持ちでマクロレンズに挑戦だ。

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『おかあさん、葉っぱの影に、綺麗な白い翅の蛾がいるよ。』
アイリスは、わたしとの山歩きで、蛾を見ても嫌がらなくなった。ふふ、成長、成長♪

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今度は、美しいコミスジがすばやい軽やかな飛翔で現れた。
この蝶の黒と白とのコントラストは裏羽のほうが綺麗だと思う。

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翅を閉じて止まってくれないかしら。ステンドグラスのように透き通った翅の上の白い三本の筋をアイリスに見せてあげたい…

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お寺のような佇まいの宿坊の門前に咲いたクリンソウが鮮やかで目を引いた。
植えられたものなのだろうか?いくつもの宿坊の庭にもたくさんのクリンソウが咲いていた。

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石垣には、ユキノシタがひげの様な赤い花茎をのばしていた。いくつか咲き始めた白い小さな可憐な花をマクロで撮ってみると意外に斬新なデザインに驚いてしまう。自然ってちょっぴり悪戯好きな天使なのかも。

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ジシバリの花の黄色も綺麗。花芯の形もおもしろいね。

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ラショウモンカズラは、終わりかけだった。

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花の落ちた後のガクも何となくシックな色合いの花のようで綺麗、カメラを向けてみた。

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石垣に咲いたヒメレンゲ。あちこちで花盛り。

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たんぽぽの綿毛と、ヒメレンゲ…

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「あっ!クワガタソウ!御岳山でクワガタソウに逢えるとは思わなかったわ。」

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ヒメレンゲの花に囲まれてかわいいお花畑ができていた。
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先週、奥武蔵野山で出逢ったばかりだったけれど、こんなにさりげなく表参道の道端に咲いているとは思わなかった。
足を止める人も無いけれど、そこここに群落を作って咲いている姿は美しかった。改めて御岳山の花の多さに驚いた。
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次はシャガの花が、木陰で咲き乱れていた。里ではもう終わりかけていたけれど、1000m以上の標高のある御岳山ではまだ元気だった。

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時折、曇り空から日が射して、シャガの白い花を生き生きと浮かび上がらせた。暗い木陰にひっそりと咲いているイメージのある花だけれど、やっぱり木漏れ日が一番似合っている。「綺麗だね。」と、わたしたちは同時にカメラを向けた。アイリスは以前からシャガの花が好きだと言っていた。
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ひっそりと咲く花を美しいと思えるこころって素敵だよ。

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萱葺き屋根の民家の屋根に、クサノオウだろうか、黄色い花が咲き乱れていた。陽射しにまばゆく輝き、野の花を宿した屋根は、なんとも長閑な風景だった。この家は何だか生きて呼吸しているように感じる。そして、その屋根の下では人々の営みがある。

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わたしたちがカメラを向けていたら、通りかかったおばあちゃんが、『こんにちは』と声をかけてくださった。
『この家は、古い家でね。文政何年から建っているんですよ。』聞けば、このお宅に住んでいる方だった。毎日、健康のためにケーブルの駅までの間を日に何回も散歩しているとの事だった。にこやかに会釈して、おばあちゃんは、緩やかな坂道を歩いていかれた。

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長い年月を生き続けるこの家と共に、幾世代もの人々の暮らしがあったのだ。春夏秋冬、巡る季節の中で、喜びや悲しみやさまざまな思い…いつの世も人々の営みって自然と共にあったのかもしれないと想いを馳せたのだった。
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このお宅の庭にはズミの大きな木があって、満開の花盛りだった。
ゆらゆらと風に揺れる白い花陰を見つめているとふと尾瀬ヶ原のズミの木を思い出したりした。

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樹齢1000年と言われている神代欅の巨樹
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巨樹の根元には、シャガの花が群れて咲き、寄り添っているように見えた。
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神代欅の角を曲ると、坂道の両脇に昔ながらの土産物屋さんが並んでいる。
ひなびた雰囲気がローカルでいい感じ。
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細い路地の奥の森の中に、クリンソウがたくさん咲いていた。野生に近い感じで、自生地といってもいいような気がする。

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御岳神社の鳥居をくぐり、石段をしばらく登った所から右に大岳山へ向かう登山道に入っていく、途中長尾台らで昼食を取った。
わたしたちは、のんびりと杉木立の中を歩いていく。すると、さわやかな囀りに包まれた。
なんと表現したらいいのだろ。とっても綺麗な声で、不思議な囀りを繰り返す。
すっかり緑の葉に覆われた梢は、声はすれども、姿は見えずで、なかなか見つけられない。
それでも、アイリスは諦めず、じっと目を凝らしていた。
この後、杉木立に緑の木々の新緑が眩しい道で、第一のサプライズ。

『あつ!いた!あそこ、あの枝の影にいるよ。』アイリスは声をひそめて教えてくれるのだけれど、わたしには見つけられない。
「おかあさんは、無理みたいだから、アイリスよーく見ておいてね。」というと、アイリスは実況中継よろしく、特徴を教えてくれる。
『尻尾のところが黄色いよ。尻尾の先は別れていてカワラヒワの尾に似てるよ。
背中と頭は黒っぽいよ。喉がオレンジ色で、鳴く度にプルプル振動させてるみたい。
胸の方まで綺麗な山吹色でおなかとおしりはは白いよ。』
その実況中継を聞いていたら、わたしの頭の中に浮かんだ鳥の名前は、ただひとつ。
「きっと、キビタキだよ、それ♪凄いよ、御岳山にもいるんだね~!おかあさんはまだ見た事無いんだよ。」
そう言った時、その鳥はどこかへ飛び去ってしまった。
わたしはザックからポケット図鑑を取り出した。そして、キビタキのページをふたりで覗き込んだ。
『あっ!これ、これ、この鳥だよ。すごい、わたし、始めて見たわ♪綺麗なオレンジ色の喉だったなぁ。』
アイリスは、顔をパッと輝かせた。その嬉しそうな笑顔を、わたしはとっても幸せな気持ちで見つめていた。良かったね、アイリス。

やがて、天狗の腰掛け杉と名付けられた巨樹の脇を回って奥の院への道が登っていく。

長くなりました。続きは、また明日綴ります。(*^_^*)

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2008.05.31 Sat l 山と森 l COM(4) TB(0) l top ▲
登山道の脇には、点々とシコクスミレの葉が続いている。
昨年この山で、初めてシコクスミレに出逢ったのは、5月の初めだった。
今年も逢いたいと思っていたが、風邪で寝込んでいるうちに花期は過ぎてしまったようだった。

残念だけれど、昨年よりもたくさんの群落が広がっていて、今年は随分と広範囲で葉を見つける事ができて嬉しかった。
来年はさらに増えていてくれたらいいなぁと思うのだった。
それでも、まだ、どこかに咲いていそうで、「シコク、シコク」と呟きながら、下ばかり向いて登った。

すると、ひらひらと、桜の花びらが舞い降りてくる。どこかしらと思って見上げるのだが、どこにも桜の木は見当たらないのだった。
けれども、薄いピンクと濃いピンクの花びらが、また、ひとひら、ふたひらと散ってくる…
わたしを包むように落ちてくる花びらに、なんとなく、『春は往くよ…』と森の精が贈ってくれたような気がして嬉しかった。

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ふと見ると、林床にはチゴユリの愛らしい花が、絶え間なく吹く谷風に揺れていた。

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そして、フモトスミレがまだ綺麗な姿で咲いていてくれた。
「わぁ、かわいいね。やっぱり、あなたは、かわいいね。」
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ただでさえ小さいスミレなのに、ここのは背丈が3㎝ほどの本当に小さくて可愛いスミレだ。
昨年は、この辺りから咲き始めもう少し標高をあげた尾根には、そこらじゅうがフモトスミレというくらいに咲いていた。

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夢中になってスミレを撮っていたら、遠くの山から、「ポポー、ポポー」と鳴く柔らかなくぐもるようなツツドリの声が聞こえてきた。
なんともいえない優しげな音色で、潤みながら胸のなかの柔らかな場所にそっと染みてくるような音。
そして懐かしさが込上げてくるような音だと思った。

そっと目を閉じて耳を澄ませば、ツツドリの声と一緒に、木々の葉摺れのささやきや、降り注ぐ陽光の心地よい音色が聞こえてくるような気がした。
なおも耳を澄ませばアカゲラがドラミングする音。
どこかで、動物が鳴く声がする。「あれは鹿かなぁ?」

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やがて緩やかに広がった尾根のピークに出て、そこからまた、木々の間を下り、すり鉢のそこのような不思議な地形のウノタワに降りていく。
やわらかなコケの絨毯に被われた大地は、歩くとふかふかと沈むのだった。今は乾いているけれど、ずっと以前は湿原だったのかもしれない。

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唐松林は、新緑に変わり始めていたし、カエデも緑の美しい芽吹きの森だった。ところどころに横たわる倒木も自然のままに枯れて、風化し始めていた。

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この気持ちの良い場所で、お弁当を広げるのは楽しい。わたしは、ザックのポケットから、呼び笛を取り出した。
白樺の木を削ったものに、ねじ込み式の小さな金具が付いているだけのものだけれど、その小さなネジを回すことによって、

ツッピィー、ツッピィー、ツッピィー、

ツツッピィー、ツツッピィー、ツツッピィー、

ツッピィー、ツッピィー、ツッピィー、ツッピィー、ツッピィー、ツッピィー、

なんて、シジュウカラやヤマガラの鳴きまねができる。(自分では出来ていると思っている)
この呼び笛を鳴らすと、決まって、たくさんのカラたちが集まってきて、同じように囀り返してくれるのだった。
わたしが、3回、ツツッピィー、ツツッピィー、ツツッピィー、と鳴らすと、
鳥たちも同じように3回、ツツッピィー、ツツッピィー、ツツッピィー、と鳴き返してくれるのだった。
5回鳴らせば、5回。ちゃんと返してくれる。
これは親愛の表現なのか、警戒しての囀りなのかは分からないけれど、わたしは親愛の表現であって欲しいと思うのだった。

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この呼び笛は、4月初めに長女の所に訪れた際、長女が連れて行ってくれた西湖近くにある野鳥の森で購入したものだった。
幹の太さによって微妙に音色が変化する。わたしたちは好みの音を探してチョイスしたのだった。
以来、必ず山に行くときは持参して鳴らしながら歩くと、いつの間にか鳥たちが近くにやってきてくれるのだった。

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このすり鉢型のウノタワの尾根の一角に、どっしりと聳えるブナの巨樹がいる。
前回訪れた時には、真っ白な馬酔木の花に包まれて立っていた事を思い出す。もう、さすがに馬酔木は散ってしまいブナは新緑に被われていた。
わたしは、威風堂々としたこの地のブナが好きだった。

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いつの間にか、大気が変わり、湿り気を帯びた風が吹き始め、木立の間を白い霧が漂い始めた。
山の天気は変わりやすい。そろそろ下山したほうが良いかもしれない。

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わたしは、さらに急登を詰めて、その上の尾根に行ってみたかった。そこはフモトスミレの尾根だったからだった。
そして、もう1本の巨樹にも逢いたかったのだった。

けれど雷もごろごろし始めたので、その先の尾根はあきらめる事にした。
次に訪れる時には、きっと、もうフモトスミレも終わっているだろう。
わたしは過ぎてゆく季節への名残りのスミレに想いを託し、やがて来る季節への新たな期待を胸に下山を開始したのだった。
燃ゆるような木々の緑を胸に焼き付けて…

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2008.05.28 Wed l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
しばらく、森にご無沙汰していたけれど、とても、とても、恋しくなって…
わたしは、通いなれた奥武蔵の森に向かった。
山々は、一気に緑の衣に包まれて谷筋には、ヤマフジの紫色や山ツツジのオレンジ色がハッとするほど美しい。
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山懐の小さな谷筋を、細々と縫うように、踏み跡のような山道が続いている。
昨年の台風で土砂が流出して、少し地形が変わってしまった場所もある。
斜面を直登に近い感じで時々トラバースしながら登ってゆく。
あまり利用する人は少ないようだけれど、静かで良い道だ。
谷筋に入るとすぐに、可憐なクワガタソウが迎えてくれた。

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今年初めて逢う花に、出逢えたときは嬉しい。
思わず、「わぁ~!ひさしぶり、今年も逢えたね~♪」と独り言を言ってしまう。

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そして、去年の出会いに想いを馳せながら、しゃがみこんで無心にシャッターを切ってしまう。

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谷川の流れは、とっても清らかで、わたしは、また、撮影に夢中になっていた。
柔らかな水の曲線を描けたかなぁ。

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苔むした岩の間を流れ行く川は、白く輝く帯となる。
せせらぎは、絶え間なく心地よく響く。
山川には、山川の音…かの北原白秋もそう、詩った。

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飛沫のかかる苔を伝い落ちる水滴が、緑に染まって見える。
「ああ、緑の雫だわ…♪」素敵過ぎる発見!

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そして、杉苔の胞子には、くるくると回る、丸い雫が出来ていた。
マクロで、撮って見たかった被写体を見つけて、うれしさで胸がいっぱいに…
心地よく、シャッターの音が谷川に響く。

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ああ、なんて、きれいなの…ガラス細工の雫より、輝いている

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このちいさな、一滴の滴りの中に、森の命が映っているみたい。

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そして、宇宙の神秘も宿っている気がするの…
どんなに美しい言葉も、宝石も、この一滴にかなわない…とそう思う。

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やがて、源流に辿り着く。岩陰に、一本の鉄パイプがささっていて、そこから、枯れることなく懇々と清らかな流れが注いでいた。
わたしは、ここの水が好きだ。冷たくて、口に含むと清浄な森の芳香がふわっと広がるような気がするのだった。
いつも帰りがけにこの水をお茶のペットボトルに汲んで持ち帰る。
家に帰って、アイリスとこの水を沸かして珈琲を飲む。岩清水珈琲の味は格別なのだった。

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水際に咲いたクワガタソウ…緑に染み入る

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渓流の花、星型のヒメレンゲが、一面、岩を染めていた。

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ミヤマハコベの楚々とした花
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谷川と別れて、尾根を目指して登り始めると、木々の葉の緑のそよぎに、わたしは、ハッとする。

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木洩れ日がやさしく降り注ぎ、やわらかな緑の葉を、いっそう柔らかな色に輝かせる。
いつか、あなたが教えてくれた結葉の季節ね…
ほら、あなたのような写真が撮れましたよ…
一生懸命、背伸びしていたあの頃…懐かしいね。

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あたりは、一面に緑のシャワーを浴びているように、緑の若葉越しに木洩れ日が降り注ぎ、わたしは、体中緑色に染まってしまったような気がした。

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気が付けば、もう、初夏の匂いを乗せた風が、微かに頬を撫ぜていったよう…
大好きな夏の鼓動が、わたしの胸の鼓動に合わせて、近づいてきたみたい。

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そこにいるのは、あなたでしょうか…

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林床に咲くスミレを探して歩いた季節はもう、往こうとしていた。
流れない時がないように、移ろわない季節もないのね。
季節が変わる度に、何か忘れ物をした気になるけれど
あれからずっと、わたしのこころは、置き去りのままなのかも知れません。
あるCMの中で歌われていたフレーズが、何度も胸の奥で流れていた。

…季節ごとに咲く、一輪の花を、教えてくれたのはあなたでした…
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2008.05.26 Mon l 山と森 l COM(6) TB(0) l top ▲
サイト更新のお知らせです。
先々週より、細々と書き続けていたレポがやっと完成しました。
3月末に、いつもの奥多摩分校の仲間の、こいちゃんとジークさんと、
新メンバーのお千賀さんと奥多摩のイワウチワとハナネコノメを訪ねました。

とっても楽しいお仲間との、ほのぼの珍道中でした。
私的には、とっても素敵な思い出として、ぜひ、書き残しておきたいと思い、
遅くなりましたが、何とかアップこぎつけました。
例によって、思い入れが強すぎて、またまた、長いです。(汗)
でも、頑張りました。(笑)
もし、よろしかったら、ご覧になっていただけると嬉しいです。m(__)m

下記、URLからどうぞ。

早春の約束2008(イワウチワとハナネコノメを訪ねて)

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2008.05.24 Sat l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
奥多摩のスミレ1に続き、GW前半の4月29日、日の出山に出かけた。
前日、風邪なのか声が出なくて、微熱もあったのだけれど、スミレが見たくて、ちょっと無理をした。
やっぱり無理がたたって、その後のGWは、高熱と喘息でダウン。。。
風邪の時はゆっくりおとなしくしてなくてはダメですね。(教訓)(^_^;)

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(タチツボスミレ)

日の出山の尾根に咲くらしい、「ミドリ○○モリスミレ」というスミレを、見つけてみたかった。
アイリスを誘い、出かけたが、やっぱり体がだるいので、尾根への登りを諦めて、ケーブルで御岳山へ登り、そこから日の出山へ往復する事にした。
多分、このコースでは、お目当てのスミレには逢えないだろうけれど、もしかしたら、日の出山頂付近で見つけられるかもしれない…と一縷の望みは捨ててはいなかった。
道中、何度も、「ミドリー○○モリ」、「ミドリー○○モリ」と口癖のように呟くわたしに、アイリスは、
『おかあさんたら、呪文のように唱えているね。よっぽど逢いたいのね。』と、笑うのだった。(^_^;)

御岳山のケーブル山頂駅は、今日も石楠花が綺麗に咲いていた。
今日は良い天気。晴れの日の石楠花は、雨の日の風情とは少し違って見える。
ショッキングピンクの花色が溌剌と輝いている。

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先日の大塚山行きから、わずかに3日経っただけなのに、山々の新緑はまた一段と色濃くなった。
ケーブルの線路脇や山頂で、あんなに咲き誇っていたミツバツツジも、もう、花が散り始めていた。
代わりに、緑の芽吹きの中に黄色い山吹の花が鮮やかに揺れていた。

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八重の花が、とっても綺麗!少し前に見たヤマブキソウと花の雰囲気がよく似ていて、名前の由来はどちらが先なのかなぁ?なんて思ったりした。

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マルバスミレも健在。純白の花びらが日差しを受けて、より白く輝いて見えた。
このスミレは、日の当たる場所を好んで咲いている気がする。
こんな風に日差しの中で咲く姿が似合っていると思った。

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こうして撮影した画像を見比べて見ると、やっぱりスミレ1で、不明のスミレとした最後のスミレは、マルバスミレのような気がした。
(Hgさん、ありがとうございましたm(__)m)
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参道を歩きながら見上げると、アジサイの枯れ花が、日差しに透けて綺麗だった。
百花繚乱の春たけなわだけれど、過ぎ去りし冬の名残りの枯れ花に、しばし足を止めてしまう。
冬枯れの森で、葉を落とした梢から明るい日差しが零れる林道を歩きながら、柔らかな冬陽の温もりに包まれて歩いた季節を思い出す。

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あの日と変わらぬ佇まいの枯れ色の花は、わが身の新しい若葉の芽吹きをいとおしそうに見つめているような気がした。
「もうすぐ…6月には、水色のあなたに生まれ変わるのね…」わたしは、こころの中でそっと囁いてシャッターを切った。

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モミジイチゴは、今を盛りと咲いていた。可憐な白い花に、やっぱりカメラを向けてしまうけど、何度撮っても、なかなか気に入った写真が撮れない。難しい被写体だと思う。

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土手の上の民宿の駐車場の柵に絡まったアケビのツルを見つけた。
ワインレッドのシックな花がたくさん咲いていた。やはり、この花も難しくてなかなか上手く撮れたためしがない。

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今日は、背景のちょうど良い距離にミツバツツジの花が咲いていて、なかなかいい感じだった。
早速、アイリスに、「後ろボケにあのミツバツツジを入れて撮ってごらん。きっと、いい感じに撮れると思うよ。」なんて教えて見たりする。
わたし的には、気に入った1枚…(^。^)

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御岳山には、山岳信仰が盛んだった頃の名残りで、参道には、たくさんの宿坊がひしめき合っている。
その中には、格調高い造りの宿坊や、立派なかやぶき屋根の宿坊や、古い木造の民家などあって、なんとなくタイムスリップしたような不思議な感覚になるのだった。

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とくに、夕暮れ時など、うっそうとした杉木立の参道に、点々とオレンジ色の外灯が点り、アイリスは、秋に訪れた時、『まるで“千と千尋の神隠し”の世界みたいだね…』と表現した。
ホント、そんな感じなのだった。(*^_^*)

かやぶき屋根の宿坊も、苔むすままになって趣があるけれど、かなり痛んでいるようにも見える、この素晴らしい景観を長く保存してほしいと願っているのだけれどなかなか難しいのかもしれない。

山桜の花びらが、かやぶき屋根に零れていた。

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また、参道には、おみやげ物やさんやお食事どころなどもたくさんある。
趣のある茶店の店先。
初秋の気配が漂う晩夏に訪れた時には、簾の向こうにホトトギスの花が、涼しげな佇まいで咲いていた。
今日は、簾には、ユニークなお面が並んでいた。

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“浮き玉”と書かれた陶器の丸い玉。池の水面や水瓶などに浮かべるのだろうか?
涼しげな色合いが綺麗で、ちょっと欲しくなった。

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かわいいおみやげものが並んでる。こういうのを見るのが大好きだから、つい寄り道したくなる。

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分け入っても、分け入っても、青い山
山頭火の独特な句だ。趣がある。

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こちらも、山頭火かしら?

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ここから、参道と分かれて日の出山へと向かう道。土手には、たくさんのカテンソウや、タチツボスミレ、キランソウ、キュウリグサなど、咲き誇る。

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カテンソウ

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キランソウ

手持ちだからボケボケだけど、キュウリグサという、とっても小さい1ミリほどの水色の花です。
この花を撮っていたら、初老のご夫婦が、『なんの花ですか?』と尋ねられた。
「キュウリグサって言うんですよ。」と答えると、『ああ、これがキュウリグサですか。よく写真では見てはいたけれど、こんなに小さなお花とは思いませんでした。どうもありがとうございます。』と丁寧にお礼を言われた。なんだか、キュウリグサもうれしそう(*^_^*)
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キュウリグサ

古びた宿坊の窓枠。年代を感じる。

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そのお宅の門番のワンコも威厳あるなぁ。賢そう(^。^)

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ハウチワカエデの若葉の薄緑が柔らかそう。赤い花をたくさんつけて、風にそよぐ姿がすがすがしくて
「5月の風を感じるね…」 『うん、そうだね、赤い花が可愛いね~♪』

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この花は何の花だろう?はじめて見るお花だった。小さい花だけれど、マクロで見ると綺麗♪

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タチツボスミレの紫が綺麗!日差し、燦燦…

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山桜がまだ、咲いている…

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桜の花びらが舞い降りる道…

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ハラハラ…ハラハラ…

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木漏れ日の道に、若葉の緑

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わたしは、後姿のタチツボスミレに惹かれて、シャッターを切った。
ハッとするほど美しかったんだけれどなぁ…その美しさが半分も描けない。。。

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アイリスは、木立の向こうに見え隠れして囀るシジュウカラに、こころ惹かれたよう…

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ちょっと急な階段を登っていく。体調不良だからちょっとこたえる…
何度も立ち止まる目線には、明るい黄色のミツバツチグリが、「がんばって!」と、かわいく笑う。

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すぐに、視界が開けて、日の出山山頂直下にある“東雲荘”に出た。
ここのミツバツツジはまだ花の盛り、その花越しに向こうの山を眺める。

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山頂は、もうひと登り、草原状の柔らかな起伏を登ってゆく。
すると、かわいいフモトスミレがお出迎えしてくれた。思わず歓声をあげてしまう。
本当にかわいいスミレだ。

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『やっぱり、蝶ちょが飛んでるみたい!ほら、この株が綺麗よ!』と、
アイリスもこのスミレがお気に入りだった。

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山桜とミツバツツジが咲く山頂でしばし休憩。
ミツバツツジをバックに、石垣の上に、一輪だけ咲いたタチツボスミレを撮ってみた。
小さなタチツボスミレ一輪…「さびしくないよ」って、囁いているよう。

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これは、ナガバノスミレサイシンかなと思ったけれど、葉が短かったし、花の感じも違う気がする。
もしかしてスミレサイシンかしら?と思って撮って見た。

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草原状の山頂に、「ミドリ○○モリスミレ」は咲いていないだろうかと、丹念に探して歩いた。
それらしきスミレは見つけられなかったけれど、名前が良く分からないスミレを見つけた。
ひとつは、花はアカネスミレに似ているけれど、葉の形が、マキノスミレやシハイスミレに似る感じのスミレだった。

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葉の感じは、こんなふう。
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横顔
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やっぱり、アカネスミレ?花弁の付け根にはわずかに毛がある。
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近くには、花がほとんど紫色のこんな花も。ミョウジンスミレ?それとも、ヒメスミレ?
うーん、スミレ図鑑をみながら、あれこれ悩むけれど分からない。
どなたか、お分かりになったら教えてくださいm(__)m

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こちらは、ヒメスミレ似?
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これは、ニオイタチスボスミレだと思う。すっと伸びた花茎が長くて、綺麗な紫色の花びらに白がとっても涼しげだ。匂いを確かめようと思ったが風邪気味のため分からない(^_^;)
とっても微かだけれど、上品でよい香りなのだけれど。

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横顔のこちらも、ニオイタチツボスミレ?距の長さが長いような気がするけれど?

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葉もニオイタチツボスミレとは、違うように思える。スミレは奥が深くて難解だ。

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何だか、訳の分からない画像をいっぱい並べてしまってすみません。どなたかお分かりの方、ぜひ、教えてくださいねm(__)m

山頂には、センボンヤリがたくさん咲いていた。

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山桜も巨木がたくさんあって、もう花は散りはじめていたが、もう少し前はさぞ綺麗だったことだろう。

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午後3時近くなって、枝にはカラ類たちが、たくさん集まってきた。
目のいいアイリスは、ヤマガラやコガラたちを見つけるのが早い。
ちょうど、ベンチに舞い降りたコガラを撮ってみた。トリミングして、何とか分かる距離(笑)

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ヒメアカタテハだろうか?ピカピカの固体。この写真を撮った後、もう1頭の蝶がやって来て、2頭はうれしげに、くるくると舞いながら空高く舞い上がっていった。
こちらも、トリミングで何とか確認できるぐらいのお粗末画像です。
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やっぱり、「ミドリ○○モリスミレ」には、出逢えなかったけれど、謎のスミレに夢中になった。
楽しかった山頂に別れを告げて、ケーブル駅へと来た道を引き返す事にした。
夕日が、楓の若木や山桜を、赤く染め始めていた。

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アイリスとのスミレ逍遥は、とても楽しかった。
「次は、奥の院のシロヤシオとイワウチワを見に行こうね!」なんて、約束していたけれど、家に帰ってから高熱を出し、それからの1週間は、アイリスに家事をやってもらうことになってしまった。
病院に連れて行ってくれたり、掃除や洗濯や食事を作ってくれたり、お世話になりました。
アイリス、お陰で元気になったよ。ありがとうネ m(__)m

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2008.05.18 Sun l 山と森 l COM(6) TB(0) l top ▲
今年も奥多摩のスミレを探して歩きたいと思った。
大好きなヒナスミレ…ひいき目かもしれないけれど奥多摩のヒナスミレは特別かわいいような気がしている。
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御前山で最初に出逢った時、なんて美しいスミレだろうと思った。
木漏れ日の射し込む林床で、さわやかな五月の風に揺られながら、どこまでも咲き続いていた。
あの桜貝のように、淡く透き通ったピンク色の花びらの色を、わたしは忘れられないでいる。

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そして、ヒナスミレとやはり薄紅色の柔らかな花びらが華やかで美しいエイザンスミレとの交雑種であるオクタマスミレというスミレが、奥多摩の山には咲くという。
奥多摩で最初に発見されて、オクタマスミレと名づけられたこのスミレも最近は奥多摩では見つけられなくなってしまったらしいけれど、きっとどこかに咲いているのではないかと思う。
スミレを追いかけるのもロマンだけれど、山道で偶然出逢えるのもロマンだと思う。
わたしは、あちこちへと探して歩ける環境ではないから、近くの山を歩いていて出逢えるスミレたちとの逢瀬を大切にしたいなと思っている。
いつの日か、憧れのスミレたちにも、めぐり逢える日が来るかもしれない。

4月の終わりに近い土曜日、山歩きがしたいというアイリスとサイトのお友達のジークさんとこいちゃんを誘って御岳山に出かけた。
この時期、御岳山界隈にはスミレもたくさん咲くらしい。のんびりと大塚山まで歩いてみようかなと、そんなアバウトな計画だ。奥多摩の中でも観光地として有名な御岳山だけれど、手軽に楽しめて自然が良く残る素晴らしい山だと思っている。
そして、信仰の山として長い事栄えた山だけに、歴史の香りがする佇まいが、なんともいえない鄙びた感じを醸し出していて、わたしは惹きつけられるのだった。
御嶽駅も古さと新しさが調和した素敵な駅で、奥多摩駅の次に好きな駅なのだった。

新しい駅の看板と、奥は古い駅の看板。どちらもいい味わいがあると思う。
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御岳山の山頂駅に一気に上れるケーブルカー。
今年から新しい車両にリニューアルしたそうだ。黄色い車両は日の出号。
ミツバツツジ咲く最高斜度25度の急斜面をガタゴトと登って行く。

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青い車両は青空号。ミツバツツジのピンクが良く映える。
青と黄の車両は、ちょうど中間点ですれ違う事になっている。

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どんよりと厚い雲が垂れ込めていたけれど、何とか夕方まで雨は持ちそうだった。
山頂駅に降りるとストーブが焚かれているくらい、気温は低めだ。わたしたちは一枚多く着込んで出発する。
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日の出山方面、今度はあの山に登ろうね。とアイリスと約束をする。
『わたし、奥多摩の山の名前と位置を覚えたいの。』と、アイリスは意欲を示す。
身近な山から少しづつが、いいかなぁ。まずは御岳山界隈を起点に一緒に歩いて行こうと思った。

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山頂には、まだ山桜が綺麗に咲いていた。
『わたし、今年は随分、長く桜を楽しんだ気がする。季節が戻って、もう1度歩き直してるみたいな気がするわ…』と、アイリスは呟いた。

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白樺の樹に桜が咲いているみたい…思わずカメラを向けていた。

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楓の紅い花がかわいいね。

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ゼンマイ?ワラビ?それともシダ?柔らかな産毛に包まれて…なんだか、とっても大切に守られているみたいね。
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もう少し、大きくなった葉。
『くるんと丸まっていて、ポロンと音がして今にもほどけそうだよ。かわいい~♪』とアイリスはカメラを向けていた。

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薄紫の花びらに、雫をまとったナガバノスミレサイシンが、たくさん咲いていた。
とっても趣のあるほんのりとした紫色…素敵ね。

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立派な長い葉を傘のように被っているものもある。ちゃっかり、他の葉っぱの下に寄り添って咲いているスミレもあって、こいちゃんは、『ミタケカササシスミレ』なんて命名した。

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タチツボスミレも、雨に濡れた花びらが薄紫に煙るよう…あちこちで群れて草陰を薄紫に染めている。

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大塚山へ向かう道は、緩やかな尾根歩きだ。広葉樹の林は、柔らかな萌黄色の芽吹き。

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キブシの髪かんざしのような花…かわいいね。
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イヌブナの芽吹きは銀茶色、芽吹いた葉は、若緑…
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ミツバツツジは、とっても素敵なピンクのトンネルを作っていた。
こんなにもりっぱな大きな木が何本もあるとは思わなかった。御岳山はミツバツツジの森だった。
ジークさんは、足を止めじっくりとカメラを向けた。アイリスは、うっとりと見上げているのだった。

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ピンクのグラデーションに、山桜のワインレッドの葉のコラボ…なんとも言えず美しい。
まるでピンクの花の海のよう…

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『おかあさん、この花びらの雫、撮って♪』と、アイリスが言う。
「あっ、ほんと、綺麗ね♪」わたしは、張り切ってカメラを向けるけれど、花は風にゆらり、ゆらり…
風待ちでカメラを構えて見たけれど、風は一向におさまらない。(^_^;)

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『sizukuさん、アケボノスミレがありますよ。ああ、フモトスミレもいっぱい咲いてる。すごいなぁ~♪』
と、先頭を歩いていたこいちゃんが呼んでいる。
「わぁ、ほんと、かわいいわ♪」アイリスもジークさんも大喜びだった。

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この華やかなピンク色がふくよかで柔らかな花びらをいっそう引き立てて、一度見たら忘れられない美しいスミレだった。

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こちらは、フモトスミレ。小さくて、本当にかわいい。純白の花びらに鮮やかな紫の筋が愛らしい。

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アイリスは『まるで、小さな白い蝶が飛んでるみたいで、とってもかわいい~♪』と、カメラを向けた。
とっても小さなスミレだからかなり苦しい姿勢になる。
それを見ていたこいちゃんが、『そんなんじゃ、だめですよ。こうやって撮らないとね。』と言って寝転んでカメラを構えた。
アイリスは目を丸くしていたが、『やって見て御覧なさい(^。^)』と、こいちゃんに即されて、思い切って地面に体を横たえた。
生まれて初めて、腹ばいになっての撮影。ふふ(*^_^*)感想はどうだったのかなぁ?

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フモトスミレとアケボノスミレのコラボ…たくさん一緒に咲いていたけれど、アケボノとフモトの交雑種なんて無いのかしら?見つけてみたいなぁ。

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フモトは横顔もかわいいね。

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アイリスは葉っぱの雫に一生懸命カメラを向けていたけれど、『だめだわ。わたしのカメラだと小さくしか撮れないわ。おかあさんに、任せた(^_^;)』と言った。

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「そうね。アイリスのは、広角系のレンズだからね。マクロで撮ると、バックがこんな風にボケるのよ。」
と、撮った画像を見せたら、『ほんと、綺麗!わたしも、お金を貯めてマクロレンズを買おうかなぁ・・・』
と呟いた。「そうね、マクロもいいわよ。このレンズで撮って見たら?」と勧めてみた。

アイリスが撮った雫。

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モミジイチゴも清楚で好きな花だ。

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「ミツバツツジの蕾、文句無く、かわいいんじゃない?」 『うん、かわいい♪』

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「クロモジっていうのよ。羽子板の追羽根みたいでしょう?」 『へぇ~、かわいいね♪』

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緑のかわいい芽…やっぱりカメラを向けてしまう。

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大塚山の山頂では、マウンテンバイクの若者たちに出会った。感じの良い青年たちだった。
これから古里の丹三郎に下るのだと言う。
結構なダウンヒルだ、すごいなぁと思うと同時に、わたしも自転車に乗りたくなった。
彼らの愛車を撮らせていただいた。このピンクのマウンテンバイク、とってもかわいいなぁ♪

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松ぼっくりを4つ拾って、ベンチに並べた。「今日の記念に!」(*^_^*)

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御岳神社への参道を歩いていたら、雨が降り出してきた。
『雨も降ってきたし、今日は、この辺にしておきましょうか?』こいちゃんの提案で早めにケーブル駅へと戻る事にした。
石楠花の花が鮮やかな赤い色で、燃えるように咲いていた。
雨に煙って、まるで油絵のような雰囲気に撮れた。

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白いオダマキの花が綺麗。

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優しげな花姿の桜の花が、なんて可憐なのだろう…カスミザクラっていうのかなぁ?

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そして、最後に不思議なスミレを見つけた。山の斜面に咲いていて遠かったけれど、何とか写真に撮ってみた。
花の形は、コスミレとかに似ているような?でも、葉は、マルバスミレに似ているけれど、葉柄には、はっきりと翼があるみたい・・・何スミレだろう?わからない。

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身近な御岳山でこんなにスミレに出逢えるとは思わなかったからうれしかった。
御岳山を基点に、もう少し深くこの界隈を歩いて見たいと思うのだった。
こいちゃん、ジークさん、お疲れ様でしたm(__)mそして、アイリスともども大変お世話になりありがとうございました(~o~)

次は、アイリスとの日の出山を綴ります。
2008.05.15 Thu l 山と森 l COM(6) TB(0) l top ▲
母の日に、娘たちは、淡いクリーム色のかわいいバックをプレゼントしてくれた。
先日の連休に長女が遊びに来た時に、ふたりで買い物に出かけて選んでくれたのだった。

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母の日の今日、アイリスは、ケーキとお茶をしようよと、わたしを誘ってくれた。
傘をさしつつ、近くの森を散歩して、雫付きの花たちを見て歩いた。
そして、夕方、長女から電話が来た。
『おかあさん、今日は母の日だから…電話したよ。』と、口下手な長女のいつもの話し方だった。
「この間は、バックをどうもありがとう。早速使わせてもらっているよ。」
『そう。気に入った?』
「ええ、とっても気に入ったわ。使いやすいし、春らしくていい感じよ♪」
『ふーん、それは、良かった。』相変わらず、ぶっきらぼうな話し方だった。(*^_^*)

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「今日は、母の日だから、お義母さんに、カーネーションをお供えしたの?」と聞くと、
『うん、お墓と家にお供えしたよ。それと、好きだったビールをね。』
「そう、それは、良かったわ。今夜は、何を作ったの?」
『お義母さんの、から揚げを作ったよ。彼が喜ぶからね…それじゃ、また、電話するね。
おかあさん、寒いから、また風邪を引かないようにしてね。』そう言って娘は電話を切った。

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お義母さんのから揚げと言うのは、娘が、唯一、義理の母から教えて貰った料理だという。
彼から、「これだけはしっかり覚えてくれ。」と、言われたのだそうだ。
にんにくやショウガや、各種調味料をブレンドしたタレに漬け込んでおいてから、高温で揚げる秘伝の味なのだという。
お義母さんが亡くなったあと、このから揚げを作ってあげると、彼も、彼のふたりの兄たちも、
『おふくろの味だ!○○ちゃん、ありがとう!』と、涙を流して喜んでくれたそうだ。

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以前、そんな話を淡々と話してくれた娘。
誰かのために、何かをしてあげたいと思うこころ…
その優しさが、大切なんだと思う。

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わたしは、ふと、小さい頃の娘たちが、少ないお小遣いの中から、母の日にはカーネーションを1本づつ買ってプレゼントしてくれた事を思い出した。
ラッピングして、小さな赤いリボンを付けたカーネーションを、小さな手に握りしめて
うれしそうな顔で走ってきた姿を思い出す。

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娘たちのやさしさが、なによりの母の日のプレゼントだよ。
ありがとう(*^_^*)

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2008.05.12 Mon l 日々の想い l COM(2) TB(0) l top ▲
4月初めより、液晶のLCD破損のため、入院中だったわたしのノートパソコンが戻ってきた。
1ヶ月弱、主人のパソコンの空き時間に貸してもらわなければならず不便だったけれど、ようやく、自由にパソコンが使える今までの環境が戻ってきてホッとした。
GW目前で風邪をひいて、喘息を併発してしまったが、ようやく良くなってきて体調も復活できそうだ。
いろいろとご心配をいただいたみなさん、ありがとうございました。m(__)m
また、ブログを綴って行きたいと思います。よろしくお付き合いくださいね。(*^_^*)

一面に咲いた白い花。何の花でしょう?
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5日、山梨の長女が遊びに来た。わたしも体調が悪くてこの連休は家で過ごしていたけれど娘がせっかく来てくれたので、思い切って、アイリスと長女と三人で秩父方面へドライブに出かけた。
家を出る時は、きっと写真を撮る元気もないだろうと思ったけれど、いつもの癖で、バックにカメラを入れた。
一日中、低く垂れ込めた雨雲から、時折、小雨や、真っ白な霧が立ち込めるそんな休日だったけれど
娘の運転でドライブするうちに、だんだんこころも軽やかになり楽しくなっていくのだった。
秩父路は、初夏の装いに変わろうとしていた。
白壁に映える、楓の緑の若葉と、赤い花…が、とってもきれいだなぁと思った。
気が付いたらやっぱりカメラを向けていた。(笑)

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祭日には秩父鉄道を懐かしいSLが走る。長女に見せてあげたくて、昼食は、線路が見えるお蕎麦屋さんに(*^_^*)
ちょうど、窓辺の席に案内された。もうじき、走ってくる時間だわ…「あっ!来たよ。」
里山を真っ黒な煙を吐きながら通り過ぎるSLに、初めて出会った長女は大喜びだった。

緑の野辺には、もう、苧環の花が咲いていたり…苧環の花色って、とっても雅な感じがする色。
静や静、静の苧環繰り返す…この花を見ると、静御前の句を思い出す。
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山苧環もシックなワイン色…負けずに美しい花姿だと思う。
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ゲンノショウコの小さな花に、娘たちは、『かわいい~♪』と声をそろえた。
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『あっ!スミレ発見!』と、アイリスは、わたしと歩き始めてから、スミレが気になりだしている。
「これは、ニョイスミレよ。一番小さなスミレかなぁ…たぶんね。」
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『この黄色い花は?』と、長女。「それはクサノオウって言うのよ。折ると黄色い汁が出てきて毒があるんだって。」 『え~?トリカブト?』(笑)「そこまで、毒性は強くないんじゃないかな。」(笑)
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ヒメウツギの白い花が、こぼれるように咲いていた。この花が咲き始めると、山は初夏になる…。
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アヤメの花の、薄い花びらを打つ小ぬか雨…この花には雨が似合うね。
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夏には古代ハスの花で埋め尽くされるお寺の池には、ひっそりと、睡蓮の花が蕾を膨らめていた。
睡蓮の花には、親指姫が似合うなぁと思っていたら、アイリスはこんな事を言い始めた。(笑)
『おねえちゃん、この池にはね。河童が住んでるんだよ。去年、頭のお皿を見たんだよ。ね、おかあさん。』と、アイリスが真顔で言うと、『ほんと~?この池には、なにかいそうだね。きっと、河童が住んでるよ!』と、長女も答えて、じーっと水面を覗き込んだ。(笑)
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『わぁ!竹の子って、こんな風に伸びるんだ~!』 『知らなかったぁ…感動!』
グーンと、伸び上がった竹になりかけの竹の子を見て、娘たちは大喜び。
『わぁ、触って見て、やわらかくて気持ちいいよ。表面には、柔らかな産毛が生えてるよ。』 
『本当だ、まだ、竹になる前は、こんなに柔らかいんだ~!おかあさん、知ってた?』
娘たちに振られて、わたしも、触って見てびっくりした。
「へぇ~、本当だね。やわらかい♪」見た目は硬そうに見えるのに、ふんわりと柔らかくて意外だった。
それにしても、娘たちが、竹の子でこんなに喜ぶとはね。(*^_^*)
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ヒメジオン…ハルジオン…
♪~かなしいほど、赤く、夕日は熟れていくの…わたしだけが変わり、みんなそのまま~♪
ユーミンの歌を口ずさんだり
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滴る緑…岸辺の緑を染めて初夏の池に小雨が波紋を作る
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娘たちは、池のほとりの小道を楽しげに、渡っていく。
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のんびりと山里を散策した後、以前から気になっていたコーヒーショップに寄ってみた。
お店の名前が、わたしの名前と同じなのだ(*^_^*)きっと、マスターの女性が同じお名前なのかしら?
そのお店は、珍しく、男性が一人もいない女性だけのスタッフだった。とってもおしゃれなお店だ。
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センス溢れるコーヒーカップがずらりと並び、その中から、似合うカップを選んでくれる。
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わたしには、こんなカップ(*^_^*)抹茶ケーキもおいしかった♪
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30分ほど、ゆったりとした時間を過ごして外に出たら、混んでいた道路もスムーズに流れていた。
家に着いて、三人で夕飯を作った。長女は今夜は、泊まっていくコトになった。
『おねちゃんが、泊まれるなら、お酒飲を飲もうよ♪』アイリスの提案で、早速娘たちはお酒を買いに出かけた。
夕食後、ダイニングのテーブルには、いくつかの発泡酒やサワー系の缶が並んだ。
お兄ちゃんと、長女、アイリスの三人で、なにやら楽しげに談笑しながらお酒を飲んでいた。
しばらくして、ほんのりと頬を染めて、長女がうれしそうに居間にやってきた。
『おかあさん、兄弟3人でお酒が飲めるなんて初めてだね。久しぶりに、とっても楽しいお酒だったわ』
アイリスは、紅い顔で、『なんだか、ドキドキする~』と、笑った。
「ほんとね。アイリスも大人になったものね。でも、みんな、お母さんに似て、あんまり強くなさそうね。」

子供たちが、兄弟でお酒を飲める年頃になった事が感慨深かったけれど、それ以上に、仲良く楽しくお酒を酌み交わしている事が微笑ましくて、わたしは、心から幸せだと感じたのだった。
うれしそうな長女の笑顔…名も無き小さなノバラのようだった。
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2008.05.09 Fri l 日々の想い l COM(8) TB(0) l top ▲