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   重ねたこころ

晩秋の森を歩いた
さくさくと落ち葉を踏んで先を行く
あなたの足跡をしくしくと辿っていく

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見上げれば、色とりどりの木々の彩り
時折り、風に乗って降りしきる落ち葉たち
あなたの肩先にも舞い降りた

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晩秋の森のあの日のことを
いつの日も胸の奥に暖めている
笑顔に包まれてはしゃいでいた胸の鼓動を…

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風に舞う落ち葉が奏でる音色のように
舞い降りた落ち葉が重ねた色目のように
美しく重ねられたこころとこころ

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いつまでも、わたしは忘れない
限りある時が終わるまで、届けたい…あなたに

    PS. I LOVE YOU

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2008.11.22 Sat l 日々の想い l COM(1) TB(0) l top ▲
BUMP OF CHICKIN というグループの歌です。
随分前に、この歌を聴いた時、とっても心に染みました。
ボーカルの人の声も、とってもいいのです。
このグループのほかの歌は“天体観測”という歌しか知りませんでしたが、こちらの歌も好きでした。
今日、アイリスの車でこの歌を聴きました。息子も口ずさんでいました。
初めてこの歌の題名を知り、改めて、この歌をいいなぁと思いました。
時々、子どもたちから、教えてもらえる事があります。
こんな時、何だかとても嬉しくなるのです。


           花の名

    簡単な事なのにどうして言えないんだろう
    言えない事なのにどうして伝わるんだろう

    一緒に見た空を忘れても一緒にいたことは忘れない

    あなたが花なら沢山のそれらと
    変わりないのかも知れない
    そこからひとつを選んだ
    ボクだけに歌える唄がある
    あなただけに聴こえる唄がある

    生きる力を借りたから生きてるうちに返さなきゃ

    涙や笑顔を忘れた時だけ
    思い出してください
    同じ苦しみに迷った 
    あなただけに歌える唄がある
    ボクだけに聴こえる唄がある

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2008.11.19 Wed l 音楽 l COM(4) TB(0) l top ▲
白い山茶花の花が咲きました。

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蕾は薄い紅色が、ほんのりと滲んだような色で、
ほどけるように、花ひらくと雪のように純白になる。

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だから、冬椿…雪椿って呼ばれているのですって…
朝の日差しの中で清らかに花開く姿も、
暮れていく夕闇の中で、より白く、ほんのりと浮かぶ姿も
わたしはとても好きな花です。

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地面に散り敷いた白い花びら…
一枚一枚がちいさなハート形だって、知っていますか?
その花びらを拾い集めて、「すき」って書いたら
あなたのもとへ届くのかしら…

晩秋の里山にひっそりと咲いた、白い白い雪椿…

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2008.11.18 Tue l 里山 l COM(0) TB(0) l top ▲
白い入り江は、もう、夕映えの時を迎えていた。
秋の日はつるべ落とし、山深いこの入り江は、早く日が翳ってしまう。
彼方の山が、オレンジ色に燃えている。鏡のような湖面に映りこんだ風景も静かに暮れていく。

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水面に漂い、沈む落ち葉…

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山のふるさと村に着いたのは、3時近かった。
広場のヤマセミも黄昏時を迎えた。

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ベンチにも、黄昏時がうずくまる…秋の夕暮れ時の哀愁漂うひと時だった。

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木のテーブルには誰かがもいだ柿の実が置かれていた。
柿の実の色は夕陽の色、ほんのりと暖色に明かりが灯っているようだ。

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ベンチに座って熱いコーヒーを飲んで、暮れてゆく風景を眺める。
優しい時間が流れていった。

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歩いて帰るならすぐに、戻らなくてはならない時間だった。
ふるさと村のアナウンスで、3時半に、小河内神社の側のバス停まで送迎バスが出ると言うが、アイリスと相談したら歩いて戻ると言う。(*^_^*)
『まだ、歩き足りないから、歩いて戻ろうよ。』
「うん、いいね!山道はもう、夕暮れだけど平気?」
『頑張って歩くよ♪』と言う事で、来た道を戻る事に決めた。

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白い入り江を通りかかると、親子ずれが岸辺に憩う後姿が微笑ましくて…

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対岸の山は夕暮れの色、湖の色も、夕暮れの色…

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『おかあさん、フォーンの住んでる樹を見つけたよ!』
*フォーン:上半身が人で下半身がヤギのギリシャ神話に出てくる精霊
『ほら、あの樹よ!』とアイリスが行く手の樹を指差す。さっき、来る道で見つけたのだそうだ。

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「わぁ~!ほんと、フォーンの前足ね♪」うふふと、わたしが笑うと、
『きっと、夜になるとこの樹から抜け出してくるのよ♪』と、アイリスは悪戯っぽく瞳をきらりと輝かせた。

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「さっき、この辺でジョウビタキに逢ったわね。」すると、あの囀りが聞こえてきた。
『あっ、いた!あそこ!』見上げた樹の上にシルエットになったジョウビタキがいた。
「ありがとう、ジョビ君、お見送りしてくれて♪」と呟いた。
ジョウビタキは縄張り宣言しているだけなのかもしれないけれど、わたしには逢いに来てくれたと思えるのだった。

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赤い実と黄色い葉っぱ

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ひっそりとドクゼリの花ももうじき終焉を迎えるだろう。

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山々の陰は、ますます濃くなる。

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ドラム缶橋に着いたのは4時10分前だった。

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夕暮れの柔らかな光の中に浮かぶ風景

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さざ波も徐々に光を失っていく…

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夕暮れ時の風景、わたしたちは、しみじみとドラム缶橋の上から四方の湖面と四方の山々を眺めた。

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彼方の山が紅く染まる

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ねぐらに帰るのね。二羽の鳶が飛んでいった。

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わたしたちは、湖に別れを告げて車に乗り込んだ。
帰り道、山陰に綺麗な細い三日月が浮かんだ。
「アイリス、綺麗よ~♪ちょっとだけ、ダムの所で止まって見ない?」
アイリスは、ダムサイトの駐車場に車を滑り込ませてくれた。
わたしたちは車を降りて、通りを駆け抜けて湖が見えるベンチへと向かった。

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その時、紅い提灯の火が目に付いた。
「あれ?焼き芋屋さんじゃない?」と、ふたり同時に言って、
「食べていこうか?」と、また、同時に言って顔を見合わせて笑った。
早速、焼き芋屋さんの軽トラックに駆け寄った。
「おいも、焼けてますか?」
『はいはい、焼けてますよ~!1本500円です。大きいから1本で十分ですよ。』
と、焼き芋屋さんのおじさんは、商売気がないところが、感じ良い。
「じゃ、半分こにしようか?おじさん、1本ください。」
『はいはい、絶対に美味しいよ!』

わたしたちは、ベンチに腰を下ろし、あつあつの焼き芋を、ふ~ふ~言いながら食べながら、静かな湖面と、そこに映る明かりを見つめていた。
夕暮れ時は優しいひと時…そんな風に思いながら。

  ♪~今日と言う一日が終わるときにそばにいれたら~

わたしたちはドリカムの歌を聴きながら家路についた。
空には細い細い三日月が、一番星と並んで柔らかな光を投げかけていた。

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2008.11.17 Mon l 山と森 l COM(6) TB(0) l top ▲
小河内神社の下まで車を入れて、そこに止めて歩く事にした。
少し俯瞰気味に奥多摩湖が見渡せる。
湖の岸辺には、たくさんの水鳥たちが群れていた。双眼鏡を覗きながら楽しんだ。

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「あっ!十月桜が咲いているよ。可憐だね~♪」

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ヤクシソウも、あちらこちらに群れて咲く。

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色づいた落ち葉の影絵模様

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アイリスのシルエット。

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赤い葉と松ぼっくり

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小さな羽虫に太陽の光が当たって輝いて見えた。『綺麗!』と、アイリスが呟いた。

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神社にお参りして山を降りていく。これから渡るドラム缶橋を望んだ。
『え~!あの橋を渡るの?怖いなぁ…』アイリスは揺れる橋が苦手らしい。
「アイリスが、3歳ぐらいのとき連れてきたのよ。覚えてないよね。』
『ふーん、そうなの?覚えてないわ。』
キラキラと湖面が輝いて美しかった。

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小河内神社のバス停の側から湖畔に降りる階段がある。
その階段を下りると、奥多摩湖の南岸へと渡るドラム缶橋に降りられるのだった。
ゆらゆら揺れるドラム缶橋の上で釣りを楽しむ人たちがいた。

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橋から眺める風景

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麦草橋方面

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向かい側の岸辺。浮かんだブイが絵になる風景だ。

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『うわぁ、揺れるよ~!』 パタン、パタン、ユラッ、ユラ…独特の揺れがアイリスには怖いらしい。
空を行く鳶が2羽、ピィ~ヒョロ~~~と長閑に鳴きながら青空を横切っていった。

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湖面をゆらゆら漂う落ち葉

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山のふるさと村には、ここから約2.5キロの道のり、落ち葉の積もる柔らかい道を歩いていく。

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時折り湖方面の景色を垣間見ながら歩く。

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草薮では、チチチ、チチチとか細くなく声がする。
「誰だろう?ホオジロかな?」と言っていたら、草の上に鳥影が見えた。
ふたりして、双眼鏡を覗いた。わたしより早く、その姿を捉えたアイリスが叫んだ。
『やっぱりホオジロよ!かわいい~♪久しぶり~♪』
すると、今度は、シジュウカラの群れがやってきた。
モスグリーンの背中の羽の色が、日差しを受けて美しく映える。
『ああ、綺麗ね~♪シジュウカラの背中の色って、本当に綺麗な色!』とアイリスは呟く。

ヒッ、ヒッ、ヒッ…よく通る声で囀る声がした。
『あっ!ジョウビタキの声がする!』 ふたり同時に叫んでキョロキョロと辺りを見回した。
『あっ!いた。ホラあの枝の上…』アイリスはすぐに見つけて双眼鏡を覗いた。
『わぁ~!綺麗なオレンジ色だよ。嬉しい、今季初だね!』
すると、ジョウビタキは、わたしたちの少し前の杭の上にと舞い降りて、尻尾をパタパタと鳴らしながら、こちらの様子を伺っている。
わたしは、双眼鏡をカメラに持ち替えて何枚もシャッターを切った。
『がんばれ!おかあさん!お母さんに任したよ!』なんて、アイリスが声援を送ってくれる(笑)
最近、乱視気味で視力が落ちたわたし。なかなかピントが合わせられない。
なんども目を擦りながら撮ったジョビくんは、凛々しい瞳でわたしを見ていた。
胸のオレンジ色も尻尾のオレンジ色も鮮やかで、銀色の頭も輝く、立派なオスだった。
「やっと逢えたね。ジョビくん…長旅お疲れ様」と、わたしは心の中で呟いた。
アイリスにとってもわたしにとっても本当に嬉しい再会だったのだ。

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岸辺の木々もだいぶ黄葉し始めて、差し込む日差しに輝くばかりに美しい。

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対岸も日差しを受けて輝いている。

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湖面のさざ波が岸辺に寄せてくる。

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淡い湖面の色がなんともいえない。

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透き通るようなブルー、湖底の砂も透けて見える。

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柔らかなさざ波が寄せてくるのが見える…

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ついつい、枚数が増えていく。山々の中に抱かれたような白い入り江と、その奥に山のふるさと村の建物が見えてくる。

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午後2時の、温かな日差しが、湖岸の木々の葉を明るく照らし出し、柔らかなオレンジ色が湖面に零れた。「綺麗ね…」思わずそんな言葉が洩れる。

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影の部分の湖面は、とっても深いブルー…微かな風が湖面を流れると細かなさざ波が、広がって微妙なグラデーションが生まれる。

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見つめているうちにどんどん日が動き、山際から差し込む日差しは夕焼け色のオレンジ色に…
湖面は、いつしか燃えるような紅葉を映してなんともいえない色目になる。

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わたしは、うっとりと眺めながらシャッターを切った。
静かな水面に、軽やかなシャッター音が吸い込まれていくように流れた…
言葉もないまま、見つめるアイリスとわたし…アイリスも、時折りシャッターを切る。
きっと、アイリスも同じ思いなんだね。

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ようやく、わたしたちは口を開いた。
『あの色、素敵ね…』 「うん、あのさざ波もね…きっと優しい風が吹いているのよ…」
そして、鏡のような岸辺の水に映りこんだ木々の彩を愛でたのだった。

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秋色の水辺。アイリスの言葉を借りれば七色の入り江。

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小さな沢を渡り、わたしたちは、白い入りへと…

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咲き残った月見草の花が一株、ひっそりとレモン色の花を輝かせる。

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忘れ音…もう、奏でることは出来ないのだろう。よろよろと、最後の力を振り絞って歩いている。
きっと、あなたは最後のキリギリスだね。

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湖面のさざ波を捉え、無心にカメラを向けるアイリス。

秋色の岸辺、長くなりました。IMG_6775_20081116005019.jpg
また、明日へ。

2008.11.14 Fri l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
もっと先までのんびりと歩いてみるのも良いが、車も止めてあるのでこの辺りで戻る事にした。
先ほどの口笛を送ってくれたおじさんが、『あれ?もう帰ってきちゃったんですか?』と言った。
「はい、まだ、これから奥多摩湖にも行きたいものですから。」と答えた。
『そうですか、気をつけて』その人は、笑顔で見送ってくれた。爽やかな触れ合いが心嬉しく感じられた。
「さて、アイリス、魚道に行こうか?」アイリスは首を傾げながら着いて来る(^。^)

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ダムの上を渡り、深いコバルトブルーの水面を眺めながら、魚道の入り口の扉から入る。
するとアイリスが、『ちょっと待ってよ、おかあさん、ここ出口って書いてあるよ。』と、立ち止まる。
「うん、でも平気よ。また、戻ってくるから。」と、事も無げに言うわたしに、娘は呆れ顔だ。^^;

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薄暗いトンネル上の魚道の中には、眺められるように歩道が付けられている。
わたしたちは魚道の入り口まで歩いていった。
「ほら、さっき川沿いにあった階段がここまで続いているのよ。」
『へぇ~!凄いね。あの階段を魚が登ってくるの?』アイリスは金網越しに下を見つめて呟いた。

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「そうよ、魚は上流に向かって泳ぐ習性があるんだそうよ。餌を取るために、そうやって上流へ上流へと泳いでいくんだって。こんな風にダムで堰き止められてしまうとそこから上に魚がいけないでしょう。そんな魚がさらに上流へと行ける様にこの魚道が作られたって書いてあるわよ。多摩川には他にもこういう魚道があるんだって。」

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『ふうん、凄いね。魚、見られるかしら?』と、アイリスは魚道の中を覗き込みながら歩いている。
「ほら、このU字講のところで、魚が休めるようになっているらしいよ。良く出来ているよね。」
そんな事を言いながら歩いていく。
『この階段を登ってくる魚は、勇気があるね。』とアイリスは感心している。
「そうね。ヤマメとかアユが登ってくるらしいよ。魚の中でも冒険家の魚だよね。」

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「でもね。ヤマメの中には川を遡らずに海へと下るヤマメがいるそうよ。海に下ったヤマメは海を回遊するサクラマスという魚になるんですって、そして産卵の時期になると生まれた川に帰ってくるのよ。」
『ふ~ん、凄いね』アイリスは感心しながら、その事が書かれた看板に見いっていた。

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「それにね。ヤマメの中には、餌を取るのが上手いヤマメと、下手なヤマメがいて、居場所の無くなった下手なヤマメが仕方なく川を下って海へ行くのだって。そして、海に下ったヤマメは川のヤマメの倍ほどに大きく成長して立派なサクラマスになるんだそうよ。おかあさんもお友だちに聞いたんだけれどね。」
『落ち零れのヤマメがビックになるんだね。』
「うん、きっと、海に行っても、いっぱい試練にあって、その試練を乗り越えたヤマメだけがサクラマスになれるんだろうね。そして、生まれた川へと帰ってくる…帰巣本能って不思議だね。」
そんな事を話しながら、中間にある大きな水槽を覗いた時だった。
『あっ!魚がいる!』 アイリスが目ざとく見つけて指差した。
わたしは、アイリスが指差す方向に目を凝らした。すると体調が15センチほどのヤマメが水槽の中を素早く身を翻して泳いでいた。
『あっ!もう一匹いるわ!凄い、本当に登ってきたんだわ』アイリスの瞳はキラキラと輝いた。

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そのヤマメはいかにもすばしっこく、水槽の中を泳ぎまわっていた。
『凄いね~♪君たちは勇敢なヤマメなんだね』と、アイリスはじっと見つめていた。

わたしたちは魚道を後にして奥多摩湖へと向かった。
アイリスは、目的地の奥多摩湖のドラム缶橋のところまで車で行こうと言い出した。
ちょっと冒険してみるつもりになったのだろうか?ジーノは綴れ降りの坂道をぐんぐん登っていった。
いくつもトンネルを抜け、最後の長いトンネルを抜けると奥多摩湖畔に飛び出した。
『わぁ~♪綺麗!』色付き始めた紅葉を見てアイリスが呟いた。

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しばらく走った後、アイリスは路肩の小さなスペースに車を滑り込ませた。
『おかあさん、写真を撮りたいんでしょう?』と、ちょっぴり偉そうに、そんな事を言っている。(笑)
「うん、撮りたかったんだ、ありがとう!アイリスも撮ろうよ。」わたしは、早速車の外に飛び出した。

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正午の日差しを受けて湖面のさざ波が、幾千の宝石を散りばめた様にキラキラと輝いている。
『おかあさん、綺麗だね~♪来て良かったわ…』と、アイリスが言った。

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岸辺の黄色い葉を覗いたり、波間を揺れる落ち葉をみたり、

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何だろう?湖底から水が湧き出ているように見えるけれど?

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ちょうど、すぐ側に、鶴寝温泉給湯場と書かれた看板があり、その下でポリタンクに水を汲んでいる老夫婦の方がいた。
わたしたちは挨拶をしてお話を聞かせていただいた。
奥多摩湖が出来た時に3つの集落が湖底に沈み、ちょうどこの場所にあった鶴寝温泉も湖底に沈んだのだった。今でもその温泉を、湖底からくみ上げているのだという。
『イオウを含んだ良い温泉だよ。ここで汲んでお風呂に入れたり、ご飯を炊くときに入れたりしているんだよ。』と、おじいさんは、いろいろ詳しく教えてくれた。

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側で、おばあちゃんがニコニコしている。美しい湖面の下に沈んだかつての集落。このおじいさんたちはその集落に住んでいたのかも知れない。
遥か昔を懐かしむように美しい景色を眺めながら、お湯を汲む。
そんな暮らしぶりが、何だかとても豊かな気がした。

わたしとアイリスはおじいちゃんたちにお礼を言って、また車を走らせるのだった。
岸辺にはヒメジョオンの花がひっそりと揺れていた。

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続きはまた明日(*^_^*)


2008.11.12 Wed l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
日、一日と朝夕の冷え込みが増してきて、心は奥多摩の紅葉を思い描いている。
今日はアイリスを誘って、鳩ノ巣渓谷から奥多摩湖への散策に出かけた。
アイリスは愛車のジーノを出してくれた。早朝の日差しに輝く渓谷を眺めているうちに、わたしは寄り道がしたくなる。
「ねぇ、アイリス、ちょっと寄り道していこうか?次の曲がり角を川に向かって降りてみない?」
『え~?降りれるの?大丈夫なの?』アイリスは、わたしの事をあまり信用していない…
それでも、言われるままに車を向けてくれた。
思った通り、ホラ、綺麗でしょう?
朝の光が水面に反射してキラキラと輝いて爽やかな秋の朝の澄んだ空気が満ちていた。

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川面のススキの穂が、朝の光に白く浮かび上がる。
アイリスもそんな風景にカメラを向けていた。
彼女が心引かれる光景は、大きな風景の中の輝くひとコマ、そんな気がする。

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川岸に、いくつかのテントが張られていた。せせらぎの音を聞きながら、星の投げかける微かな光を子守唄に、夕べは眠ったのだろうか?若者たちが朝食の準備をしていた。

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青空に、白い雲、木々の彩りも鮮やかに映える。

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コムラサキの実がたわわに実って、秋の色。

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輝く黄葉は、欅。武蔵野を代表する樹木だ。大きく大空に向かって手を広げるように枝を伸ばす樹形が健やかで伸びやかで美しい。
武蔵野で育ったわたしにとっては、子どもの頃から馴染みの木だ。
以前は、農家の屋敷林としてよく植えられていた。
わたしの家にも植えられていて、勉強部屋の窓辺に涼やかな木陰を作ってくれていた。
考えてみたら、いつもその木を見上げながら過ごしていたのだと気が付いた。
家々を風雨から守る木だと幼い頃から思っていた気がする。

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初めは、鳩ノ巣駅近くの駐車場に車を止めて歩く予定だったけれど、出足が遅かったせいか駐車場はすでに満車だった。
仕方が無いので、その先のトンネル横にある魚道の駐車場へと車を入れた。
アイリスは初めての場所だった。
「アイリス、今日は、魚道を見せてあげるね。」
『魚道ってなに?』と、アイリスは首を傾げた。
「ほら、あの階段みたいなのが魚道よ。でも、最初に白丸湖を見てこようか。」

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白丸ダム

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今日は、ダム周辺の草刈をしてくれている方たちが何人かいて、草刈樹の音が静かな湖畔に響いていた。
一人の作業の方に、『今、何時でしょうか?』と時間を尋ねられて、アイリスは腕時計を見ながら『9時50分です。』と答えていた。
その人は、お礼を言ってから、口笛を吹きながらまた作業を再開した。
それは、懐かしい、“禁じられた遊び”のメロディだった。
歩き始めたわたしたちの後ろから、とても上手な口笛で、よく通る綺麗な音色が流れてきた。

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『凄く、上手だね。綺麗な音色…』と、アイリスがにっこりした。
「禁じられた遊びという曲よ。ギターの名曲なのよ」と、そんな話をした。
青い水面に、その音色が零れるような気がした。

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白丸湖は、独特の深いコバルトブルーの水の色をしている。
その湖水の色は神秘的なトルコ石のような、ラピスラズリのような、不思議な水の色をしていると思う。

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さざ波が緩やかに寄せる岸辺は、とても澄んでいて湖底の砂が透けて見える。
岸辺には、赤いマムシ草の実がひとつ…

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湖面に映りこんだ木々の彩り

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優しげな色…アイリスはうっとりと見つめていた。
『おかあさん、七色の入り江だね。』 「うん、本当ね!」

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青空に白い雲も

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黄葉が、映ると、深いオレンジ色に

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水の色を見ていると飽きない。
湖畔に、建つボートハウス

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水面に滑り降りるカヌー。渓谷のカヌーも勇壮で冒険的で素晴らしいけれど、湖を静かに滑るように漂うカヌーって素敵だなぁと思う。

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アイリスとわたしは、もう、この遊歩道だけで満足だった。
鳶が水面を悠然と舞ったり、カモが番で泳いでいったり、大きな白い鳥が飛んでいくのも目撃した。
『おかあさん、今の白い鳥何かしら?』 「見た、大きかったよね。白鳥かも?」
木々の間から垣間見た光景を、こんな風に言い合ったりした。こんな会話がとても楽しい。

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続きはまた明日。
2008.11.10 Mon l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
DREAMS COME TRUE の “きみにしか聞こえない”
最近、よく聞いている。
とても、やさしい気持ちになれる曲だと思う。
美和さんの心境が、ジーンと染みてきて胸がいっぱいになる…

      きみにしか聞こえない この声は今でも
      呼び続けているよ届くように繋がるように
            きみの名前を何度も

       I'm callin 'you' callin your name

      きみだけが聞こえたこの声で名前を
      呼ぶたびに まだ まるでここに きみがいるように
      胸があたたかくなるの

       I'm callin 'you' callin your name

      この声があの時きみに届いていなければ
      あきらめていた知らずにいた誰かを思う
            すごく大切な事を

       I'm callin 'you' callin your name

            きみと呼び続けてみる

            今も呼び続けている

            きみを呼び続けている

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もしも、どこかで、わたしの声を聞いていてくれますか?
巡り往く季節の中で、吹きぬける風の中で、わたしはいつも話しかけている。
じっと耳を澄まし、聞いていてください。
あなたにしか聞こえない。
わたしの声を…


     
2008.11.01 Sat l 音楽 l COM(3) TB(0) l top ▲