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渓谷を離れ、植林帯を登り詰めれば、ぽっかりと美しい落葉樹の森に出る。

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前回、この森に出逢って、わたしは嬉しくて小躍りしたい心境になった。
なだらかで、燦燦と陽射しが降り注ぎ、暖かそうな枯葉がいっぱい敷き詰められていた。

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遥か、鷹巣山方面も青く連なる。

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先日の強風に落ち葉は吹き飛ばされていた。きっとどこかに深い吹き溜まりがあるのだろう。

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しかも、そこは累々とミズナラやブナの巨木が連なる巨樹の森だった。
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一番大きな樹かも…

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こちらは、ブナ?

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下から見上げる。威風堂々!

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こちらのミズナラは、倒れそうなほど傾いて、でも、逞しく生き続ける。

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小さな窓と、ドアが開いた樹

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でも、真っ直ぐ、真っ直ぐ、天を目指し伸び続けている。

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森の中に、恐竜の足のような、大ブナがいる。その存在感!

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逞しい根っこ。

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見上げれば、巨人。白ブナ?

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小さな峠に鎮座するブナ、美しいネ・・・こんにちわ(*^_^*)

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根っこは、風雨にさらされて、どれほどの年月をここに立つのだろう?

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視界が開けて、谷を挟んだ尾根が続く。初めて見る景色だ。

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あの峰嶺に、いつか、立ちたい。いくつもの峠を越えて…

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そして、続く、遥かな旅路…

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でも、今日は、ここまで…帰ろう。来た道を戻ろう。

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森の中、黒い猟犬と寄り添う猟師の姿を見かけた。
深い森の中に座る後姿の彼ら、見えない絆に結ばれている。ふと、そう思った。
今、日原は猟期に入ったと言う。しばらくは近づけない世界なのだと悟った。

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再び、カロー谷へと降りていけば、午後の陽射しは傾き始めた。

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雪の上に、光が差し込む…なぜか、ほんのり暖かい。

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枯葉もほんのり…

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雪面を零れる光は七色の星屑のよう…

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きれい、きれい。綺麗…

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色とりどりの色彩の秋から、真っ白な冬へ
でも、冬には、美しい色があった。それに気づいた今年最後の山行。
素敵な森に遊んだ。
あの場所は、日原の奥にあると聞いたミズナラの巨樹がたくさんあるというナラテイロ?
たぶん違うと思うけれど、それでもいい。あそこは、わたしだけのナラテイロ…
神が住むと言う、幻のナラテイロ。
奥多摩の素晴らしさを、わたしに教えてくれた巨樹たち、ありがとう。
あなたたちを見つめる時、わたしは膝まずきたくなる。
今年最後の山行は、わたしに素敵なプレゼントをくれたのだった。

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2008.12.30 Tue l 山と森 l COM(0) TB(0) l top ▲
昨日、真夜中に、ゴウゴウと季節風が吹き荒れた。
翌朝は、この冬一番の冷え込みで、畑は一面に霜が降りて朝日にキラキラと輝いていた。
奥多摩の山並みは、一面に、うっすらと白く雪化粧していた。
明日から、冬休み…土曜日は、カロー谷へ行ってみようと心に決めた。

翌朝、真っ青に晴れ渡った空の下、日原へと向かう道路沿いの山々や集落は、ほんのりと雪を被っていた。
今年、初めて見る雪だわ!わたしのこころは、新鮮な喜びに満たされていた。
カロー橋に着くと、橋の欄干にも雪が積もり、リスだろうか、小動物の足跡が…♪

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谷筋も、一面、雪景色だ。

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これはウサギの足跡かな?

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小人の三角帽子みたい。それともテントかな?(^。^)

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ホウの葉に、朝日が差し込んで綺麗。レース模様みたい!

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切り株に、芽吹いたモミの木の赤ちゃん♪

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半分、埋もれた楓の葉っぱ

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ザクッ、ザックと新雪を踏みしめて登っていく。澄み切った空気に森の香りが芳しい

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渓谷は、雪の中を青く流れ、瀬音もどこか、冬の音

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飛沫も凍りつき、透明な輝きを放って、いくつもの不思議な造形を作る

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流れに伸ばした透明な素足…

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シャンデリアみたい

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天使の翼のよう…

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向かいの山肌の裸の木々を朝日が染めて、その明かりが流れに映る

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鍾乳石のように、岩から下がったツララ

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つるつる滑る岩場を越えて、最初の滝。“銀河の滝”

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次に現れるのは、“流星の滝”この滝が凍るのも、もうすぐかも知れない。

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雪の斜面を登っていく

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流れに落ちた朝陽

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誰も歩いていない雪の橋を渡って…

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一枚の枯れ葉に

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一粒のツガの実に癒される

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2008.12.30 Tue l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
先週の事だったろうか、夜半からもの凄い季節風が吹き荒れた晩があった。
お風呂に入っていたら、ひゅうひゅう、パタン、パタンと窓ガラスや周囲の植え込みの枝やらが激しく音を立てて、風が家の周りを吹き抜けて行く感じ。
何となく、トトロの一場面が脳裏に浮かぶ。皐月とめいがお父さんとお風呂に入っているあの場面だ。
『おとうさん、お家ボロだから、壊れちゃうよ』とめいが不安そうに言うと、『引っ越してきたばかりなのに、壊れちゃ困るなぁ…』と、お父さんが優しく応える場面。
あの、お父さんの穏やかで優しくて教養溢れる人柄がとても好きなのだった。
わたしが、ぼんやりそんな事を考えていたら、アイリスが洗面所に入ってきて、『おかあさん、お家ボロだから壊れちゃうよ』と言って笑った。わたしも、先のお父さんのせりふを繰り返した。アイリスは、『やっぱり~♪』と、嬉しそうに言った。ふふ、同じ事を考えているんだ。(笑)

深夜になっても一向に風は収まらず、高圧線の電線に風がぶつかって、キーン、キーンと悲しげに鳴っていた。虎狩笛みたいだなぁ…と思った。
布団の中で、わたしは空を走る風の音を聞いていた。巨人がのっし、のっしと歩いているような。
海鳴りが、ゴーゴーと鳴り響いているような、季節風の吹き荒れる晩だった。
ふと、数日前に歩いたあの日原の森はどうなっているんだろうと思った。
落ち葉が降り積もった巨樹の森…。吹き荒れる風が落ち葉を舞いあげ、吹き飛ばし、森中に枯れ葉が飛び回っていることだろう。
巨樹たちは枝を軋ませ、ひょうひょうと鳴っているのだろう。まるで、森の巨人のように歩き出しているのかもしれない…。
ああ、風の森の只中に、立ってみたい。こころだけ、わたしはあの森へと飛んでいた。
そして、夢の中へと落ちていったのだった。

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2008.12.25 Thu l 日々の想い l COM(0) TB(0) l top ▲
松の枝に吹き渡る風は、妙なる音を奏でるのだそうだ。
乾いたような澄んだ音色なのだとか…昔の人はその音を愛でて松風とか、松涛とか呼んだそうだ。
だから、防風林には松が多く植えられていると聞いた事がある。

週末の森には、赤松がたくさん植えられていて、冬の風の強い日には尾根の上を吹きぬける風の音が、ザー、ザーと遠くから響く波の音のように聞こえてきたことを思い出す。
空っ風が吹き荒れていても、不思議と森の中は無風で陽だまりは暖かく心地よかった。
そんな森を歩きながら、ふと、目を閉じると、まるで海鳴りのような風音を聞くことが出来た。

風の森だなと思った。そして、そんな日は、不思議と冬鳥たちに逢えたのだった。
あの松風を聞きに週末の森に行きたいと、そんな事を考えるようになっている。
今度の週末は、週末の森を散策してみよう。

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2008.12.25 Thu l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
今日は、良く晴れて山に行くには最高だったんだけれど、前回に続いて大掃除をした。
ブログに山の事ばかり書いてるから、毎週遊んでるみたいだけれど、一応主婦もしているのだということで、今日はお掃除ブログ(笑)

今日は床掃除とワックス塗り。食器棚の整理、シンクのお掃除、CDと本棚の整理、玄関の掃除と下駄箱整理、カーテンの洗濯。ここまでやったらかなりお疲れ…^^;
アイリスが、窓ガラス磨きを手伝ってくれたので助かった。(*^_^*)

夕方、穏やかで温かみのある夕焼けを見ながら、脚立に登って西の出窓のお掃除が終わった。
綺麗になった窓辺に映る夕陽を見たら、結構満足だった。

主人に、「ねぇ、綺麗になったでしょ?大掃除が早く終わったら、年末に、今年最後の山に行ってもいいでしょ。」と聞いてみた。
『山?何言ってるんだ。何をしているのかわかったものじゃない…』と言われた。
そんな言葉に傷ついて、気持ちが沈んだ…。
わたしが、どんな気持ちになるのかなんて、きっと、主人にはわからないんだろう。

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2008.12.24 Wed l 日々の想い l COM(0) TB(0) l top ▲
今年の夏、雷雨に会って、急いで下山途中の三頭山でのこと…

黒雲と雷鳴が背後に迫って、わたしは、山頂を踏むと、きびすを返すように、一番早く降りれそうな三頭大滝への道を選んで降り始めた。
走るように降り始めた時、薄暗い林道に、はっと目を引くように黄色い花が咲いていた。
輝くように、数輪寄り添う小さな五弁の花びら…。「きれい…」
初めて見る花だった。急いでいるにもかかわらず、足を止め、ザックにしまったばかりのカメラを取り出した。
そして、シャッターを切ろうとした時、シャッターを押し込んでも、いつもの手応えがなくて、クシャ…と心もとない音がした。
「あれ?どうしたんだろう?」何度か試してみるものの、やっぱり、シャッターが上手く切れなかった。
暗いせいなのかも知れないと思い、降り始めた雨からかばうように、カメラをザックの奥にしまった。
ポンチョを頭からかぶって大慌てで下山したが、滝のような雷雨にずぶ濡れになってしまった。

夏の夕立は気まぐれなもの。やがて、三頭大滝まで降りてくると雷雨も上がり、いくらか晴れ間すら覗き始めた。
わたしは、もう一度ザックを下ろし、カメラを取り出してシャッターを押してみたが、やっぱり、あの軽快なシャッター音は、聞こえなくなっていた。
家に帰ってから調べてみたが、どうもシャッター幕が開かないような気がした。
壊れてしまったようだった。

2003年の5月、まだ、出始めたばかりの初代EOS Kiss デジタルを購入した。
あれから、5年、何処へ行くにも一緒だった。思い出いっぱいのカメラだが、直すには相当費用がかかりそうだった。直してあげたいけれど、どうしようかな…と迷っていたら、ネット仲間のこいちゃんが、使用していない初代EOS Kiss デジタルがあるからと貸してくださった。
わたしのカメラと全く同じ機種なので、使い勝手も同じで、何の違和感も無く使わせていただくことが出来た。
こいちゃんから、譲っていただく事にして、次の週からこのカメラが、わたしの山歩きの相棒になったのだった。

そして、月日が過ぎて、わたしのEOS Kiss は、カメラボックスの中に忘れ去られていた。
ある日、職場の友人で、何度か山を一緒に歩いてくれたひでちゃんが、『しーちゃんのカメラ、直さないの?』と、聞いてきた。
「うーん、直すとかなりお金がかかりそうだし、直るかどうか分からないし…今は、譲ってもらったカメラがあるから。」と、答えると、ひでちゃんは、『機械だから、ぜったい直るはずだよ。直してあげたら、きっとカメラも喜ぶと思うよ。』と言う。
そして、サービスセンターに持ち込んで見るから自分にカメラを預からせて欲しいと言ってくれた。
それから、1週間ほどしてひでちゃんからメールが入った。
『しーちゃん、やっぱり、シャッター幕一式交換で、かなり費用がかかるそうです。なんと、6万回もシャッターを切っているんだそうだよ。凄いよね!!で、お願いがあるんだけれど、このカメラを譲ってくれないかな?
今は無理だけれど、お金を貯めて、このカメラを直して使ってあげたいんだ。なんだかさ、その方がカメラも喜ぶと思って…(^_^)』

わたしは、ひでちゃんの申し出をありがたく受ける事にした。
この5年間で、6万回もシャッターを切っていたんだ。そんなに、酷使したら、カメラも壊れる訳だと思った。
そして、それほど、このカメラにお世話になった事になる。わたしの腕前では、そんなにいい写真は撮れなかったかもしれないけれど、季節の中の美しいものを、ファインダーを通して一緒に見続けてくれたのだと思った。
それなのに、壊れたからと、わたしは、忘れてしまっていた。
ひでちゃんは、忘れずに、直してあげようとしてくれている。
全てが当たり前のように使い捨てにされる世の中で、ひとつの物を大切にしてくれるひでちゃんの想いに、わたしは、とても心を打たれたのだった。

いつか、蘇った思い出のEOS Kiss と、ひでちゃんと一緒に、素敵な景色や美しい花を撮りに出かけたい。
そう思った。そして、もう一度、カシャ!という、あの軽快なシャッター音が聞きたいと思った。
せせらぎと、鳥の声と、風の音が聞こえるだけの静かな森で、わたしが響かせた、あのシャッターのメロディを…

ひでちゃんの友情と優しさに感謝です。カメラもきっと喜んでるね。本当にありがとう・・・m(__)m

EOS Kiss 60000回のシャッターの中のほんの一部だけれど、思い出画像を並べてみました。

早春編
セツブンソウ
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ハナネコノメ
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スミレ逍遥
ヒナスミレ
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タチツボスミレ
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エイザンスミレ
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マルバスミレ
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アカフタチツボスミレ
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フモトスミレ
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ホトケノザ
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ヒトリシズカ
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ユキワリソウ(ミスミソウ)
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フデリンドウ
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ウメ
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イワウチワ
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初夏編

新緑の森
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苔のしずく
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チゴユリのしずく
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新緑の谷
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ベニシジミ
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千草咲く道
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夏編
ワタスゲそよぐ風立ちぬベンチ
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ナツツバキ
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初秋編
ゴマナのしずく
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一粒の赤
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錦秋編
トウカエデ色付く
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楓の光
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セイタカアワダチソウ咲く谷津田
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コスモスの花影
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ひと葉の彩り
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晩秋編

尾瀬沼の桟橋(風待ち桟橋)
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秋映えの湖面(尾瀬沼の朝)
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散り残る葉
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山茶花の垣根
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一片の落ち葉
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コナラもゆる青空
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落葉のベンチ
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冬編

週末の森へ
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冬鳥の季節(ヤマガラ)
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カルガモ
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シラサギ
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モズ
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セピア色の季節
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冬枯れの里道
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雪景色
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初雪の朝
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雪の上の忘れ物
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雪のベンチ(北風がいた風景)
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春を待つ空
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東風吹かば 思い起こせよ
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春夏秋冬いつも傍らにいた…わたしのEOS Kiss ありがとう、本当にありがとう、ね…
2008.12.19 Fri l 日々の想い l COM(6) TB(0) l top ▲
先週末は、長女が帰ってくるというので、アイリスの運転で山梨まで迎えに行った。
高速道路の周辺の低山は、まだ、ミズナラやコナラなどの名残りの紅葉が赤茶色に燃えていた。
やがて、前方には麓まで真っ白に雪化粧をした富士山が姿を見せ始めた。
娘が嫁いでから、わたしにとって富士山は特別な存在となった。
いつも、娘を見守っていてくれているような、そんな想いで見上げる山となった。
わたしが住む街からも、晴れて空気の澄んだ日には、朝、夕にその秀麗な姿を望む事ができる。
今は、その山に向かって、娘の幸せを祈っている自分がいるのだった。

『やっぱり、富士山は大きいね!もう、雪で真っ白なんだね~!』とアイリスが言った。
「いつか、この富士山がよく見える山梨の山に登ってみたいね。」と、夕陽に染まりだした富士山を眺めつつ、そんな事を話しながら長女の家に着くと、長女はちょうど洗濯物を取り込んでいるところだった。

3日ほど、家を留守にするので、彼の夕食の準備や、朝食の準備をしたり、お風呂を沸かして、今夜の分と明日の分と…などといいながら着替えの用意とかをしていた。
『え~、着る物まで用意してあげるの?ちょっと、甘やかし過ぎじゃない?お姉ちゃん、主婦みたい。』と、アイリスが笑いながら言っていた。
『だって、主婦だもん。。。』と、長女も笑いながら答えていた。
そんな娘たちのやり取りを聞きながら、わたしは、心の中で、この子もこんなにかいがいしく家事ができるようになったんだなぁとちょっぴり感慨深く思ったりするのだった。

さて、準備が整い、再び、アイリスの運転で帰路につく。
すっかりと日は暮れて、夜空には煌々と満月一日前の月が照っていた。
藍色に沈んだ夜空の中に、それでも真っ白なシルエットになって富士山が浮かび上がっているのが、不思議に思えた。富士山って夜でも存在感があるんだなぁ…。

娘の暮らす街は、鄙びた佇まいで、まるで、昭和初期にタイムスリップしたような感じの商店街が続く。
ほの暗い街道には、人影もなくて、家々の明かりや、街灯の明かり、シャッターを半分下ろした事務所の中で白いコートを着た女性が何か話しているのが垣間見れたり…
そんな光景を眺めていると、わたしの頭の中には、勝手に物語や思い出なんかが浮かんでは消えていく。
『夜になると本当に暗いね…お姉ちゃん、寂しくないの?』と、アイリスが呟いた。
『うん、この辺りは何もないよ…この頃は慣れたけれどね…』と、長女も答えていた。
田舎が大好きなわたしには、懐かしく見える街角も、当たり前のように24時間営業のコンビニが点在する街で育った娘たちには、ただただ、寂しい街に思えるのだろう。
やがて、実家に近づいてくると、長女は、『やっぱり、こっちはいいよね~!街が凄く明るく見えるよ。でも、何だか無駄に電気をつけてる感じがするなぁ…。』なんて呟いていた。^^;
夕食の買い物でスーパーに寄れば、『品物が豊富で良いよね~!』なんて言っている。
「今夜は、何が食べたい?」と、聞くと、『何でも良いよ。あっ、そうだ、ひじきの煮物を教えて欲しいの』と答える。
「うん、いいわよ。じゃ、ひじきと、油揚げと、お豆と…」などと話しながら久々に、母娘三人での買い物は楽しかった。

和気藹々の食事の後、長女はゆっくりお風呂に入って、コタツにあたりながら夜更けまでおしゃべり。
そして、アイリスの部屋に敷いてあげたお布団にもぐりこむ。
『わぁ、ふかふかであったかい♪おかあさん、ありがとう・・・』と満面の笑みを浮かべた。
そんな長女の様子を見ていたら、わたしが、母からしてもらった事が、いろいろ思い出された。
わたしの母は、もっと、優しく、温かく、わたしを包んでくれていた。
改めて、亡き母の大きな愛に気づかされるのだった。
懐かしいな…ありがたかったな…
もう、あの、母の温もりに触れる事は出来ないけれど、今度は、わたしが、母がしてくれたように、娘たちを大らかに優しく包んであげたいと思うのだった。
翌日は、長女の希望で、娘たちと、父母のお墓参りをする事になっている。
父母もきっと喜んでくれることだろう…。

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2008.12.17 Wed l 日々の想い l COM(0) TB(0) l top ▲
山の秋を楽しみつつも、里の秋も捨てがたい…
なぜか、懐かしくて、しみじみと心に染みてくる。
木々の彩り、そのひとつ、ひとつが温もりに満ちているような気がする。

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クヌギの葉の綺麗な黄色にも癒される。

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艶やかな楓も、池の水面に、麗しき赤

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里の小道に、灯火のように優しげな、橙…

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草の実もまた、野を彩る。

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ちいさな星のような、アメリカセンダングサ

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枯れ尾花も、西陽に輝いて、柔らかな鳥の胸のよう…

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風に揺れるのは、かぜくさ?

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ひそやかに色ずく、クマイチゴの葉

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紅い実一粒、オトコヨウゾメ

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枯葉から、そっと顔を覗かせた、すみれの帰り花…凍えないでね。

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秋薔薇…その香りに、ハッと足を止めた。

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山茶花の紅…冬の色

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ムラサキシキブの薄紫

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エビヅル?の紺色

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秋の陽に香る菊の薄ピンク

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エノコログサ、輝く小道

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田の緑再び・・・

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ミコシグサって呼ばれている、ゲンノショウコの種子

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タカサゴユリの果穂は、夢の後…

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落ち葉も夢を見ている…

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楓の落ち葉、色とりどり…

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松ぼっくりは、日向ぼっこ。

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枯葉は、空を想う

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チカラシバのうす紫

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里の秋、梅もどき、赤く、紅く、あかく零れて

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森影の道、千代紙のような色彩

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夕陽落ちて…晩秋の色暮れて

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2008.12.12 Fri l 里山 l COM(6) TB(0) l top ▲
小さな秋を探す旅に出かけたのは、夏の後姿を見送ったばかりの頃だった。
晩秋の佇まいに静まる森に、今度は冬に出逢う旅に出かけよう。
冬はきっと、森の奥深くに息づいているのだと思う。
歩いているうちに、ばったりと出逢えるに違いない。

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先週に続いて、日原に向かう。カロー谷の奥にあるという、カローの大滝を探しているのだ。
ずっと、憧れていた滝と谷だった。でも、地図には道が無い…
つまり、一般登山道では無いという事だ。そもそも、この谷の存在を知ったのは、ネットの中だった。
一般登山道で無いから、場所が判るような詳しい記述も無く、地図の掲載も無かった。
なお更、行ってみたさが募るのだったが、登り口すら見当たらない^^;
そこで、奥多摩の山に精通していらっしゃるHgさんのサイトに伺って上り口を教えていただいた。
『カロー橋から、右手を見ればすぐに判ります。じきに、左手に尾根を登って行く道がありますが、ここは真っ直ぐに…』と、適切なアドバイスをいただいた。
これだけお聞きすれば十分だった。後は、自分の足と乏しい感で、探してみよう。

一般道ではないけれど、水源林巡視路という道が、日原の山には縦横無尽にあるのだという事も、ネット情報で知ったのだった。わたしは、この道を歩いてみたくてたまらないのだった。
なんでも“銀の道”という、モノレールも走っているとか?こちらにも出逢ってみたい。
未知のルートを探して歩くという、楽しみ方を知ってしまったから…(^_^;)

先週は、まだ名残りの紅葉が谷を彩っていた。

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一週間後の今日は、落葉の森

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渓谷は澄みきった水を湛え、光を浮かべる

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流れ星のように、光が流れる…きれい…

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銀河の滝と名付けた。

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滝上の橋から、光の洪水のような滝を眺める。

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枯れ沢

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流星の滝と名付けた滝

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無名の小さな滝もたくさんあって名前が付けられないよ。(^_^;)

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霜柱をザクザクと踏みながら歩く、冬に出逢えた。

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谷川には、飛沫氷も・・・やっぱり冬に逢えた。

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枯葉の絨毯…青空に映えて美しく輝く。

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その中に腰を下ろして寝転んだら、至福の時…風も優しく吹きぬける。

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立派な巨樹、どうしてこんなに横に伸びてしまったんだろう?
横に伸びた幹からほぼ垂直に立ち上がった枝、その素晴らしい姿に感動した。

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カツラの清々しさ…大好き。

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こんな木も…巨木がたくさんある森は、とっても豊かな森だ。

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いよいよ滝が近い。

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ついに、カロー大滝に出逢えた。
ほっそりと優美な滝だ。こんなに美しい滝を見るのは久しぶりな気がする。

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滝つぼは、意外なほど浅かった。

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滝の流れ

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飛沫

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美しい滝に別れを告げて戻る。

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帰りはヨコスズ窪を下り、カロー谷へと降りた。途中までは唐松林の良い道だったが、枯れ沢を下りる辺りが、道が不明瞭になる部分があったけれど、何とかクリアした。
谷は夕映えに染まっていた。

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青空に、燃える山肌、そして浮かぶ白い月。
秋の日はつるべ落とし、帰り道を急いだ。
とても素敵な渓谷に遊んだ一日が終わろうとしていた。
冬に出逢う旅、季節は少しづつ色を無くしてセピア色の世界になった。
そして、やがて、白い世界に…

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2008.12.10 Wed l 山と森 l COM(0) TB(0) l top ▲
先日アップした“奥多摩分校 秋の遠足”を読んでくださった方が、こんなメールをくださいました。

橋の上でみんなが並んで手を振っている写真(こいちゃん撮影)が、とってもいい写真だなぁと思って見ていました。
あの写真を見ていると、ひとりひとりが、いろんな色を身につけていて、本当に綺麗…
なんとなく色付いた葉が枝を離れて、風に乗って、ふわっとあの橋の上で出会ったって感じがします。
そして、ひと時の時間を一緒に旅をして、また、あの橋の上でそれぞれに別れていく。
最後の色とりどりの葉っぱが、あの写真のひとりひとりだったんじゃないかって、そんな想像をしました。

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作者のわたしも意図していなかった、素敵な想像をしてくださって、とっても嬉しかったです。
写真ってこんな風に、夢を紡いでくれるものなんだと…。
ほのぼのとした、夢の香りをありがとうございました。

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2008.12.10 Wed l 日々の想い l COM(0) TB(0) l top ▲
今朝は、雨上がりの爽やかな青空だった。
申し分ないくらいの山日和だったけれど、今日は主婦デーに徹する事にした。
主人がお休みの休日は、なるべく家にいることにしている。
最初は、山に行きたいなぁ…なんて思ったり、ジョウビタキが迎えに来ると森へ行きたいなぁなんて思ったりしたけれど、駄目駄目…(笑)

我が家の狭いベランダをフル回転で、家族の布団をかわりばんこに干し、ホコリをパタパタ。
冬場は布団の枚数も多いから、腕が痛くなった。^^;
次は、寝室の窓枠のお掃除、息子の部屋(汚い)のお掃除、台所の水周りのお掃除、そして、衣類の整理をした。もうじき年末だから、いらない衣類は思い切って処分する事にした。
こうなると、もう、夢中になって、山の事は頭から離れた。
今日は暖かかったから、なかなか気持ちよくお掃除できたのも嬉しかった。

夜、ふかふかのお布団を敷いてあげたら、主人は嬉しそうな顔をした。
今日は気分が良いようだ。良かった(*^_^*)これで明日は山に行けそう。(^。^)
今週末、長女が帰ってくる予定だったけれど、都合で来週になってしまった。
来週は山に行けないから、明日、行ってもいいよね?^^;

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2008.12.07 Sun l 日々の想い l COM(0) TB(0) l top ▲
11月のある日の土曜日、家族のためにお昼ご飯の支度をしていた。
今日は、家事をしながら、のんびり過ごすつもりでいたのだった。
ふと、玄関に面した出窓を見上げたら、小さな鳥がやってきて、窓際で羽ばたいていた。
わたしは、信じられない眼差しで目を擦った。「ジョビコ?・・・」
本当に、それはジョウビタキのメスに見えたのだった。
ここ数日、毎朝、6時というと、どこかの屋根の上か電信柱で高々と囀っていたけれど、まさか、本当に窓辺に現れるとは思っても見なかった。
『森へ行こうよ…』そんな風に誘われた気がして、わたしは、急いで、食事の洗い物を済ませバタバタと布団や洗濯物をしまった後、自転車で飛び出した。
この所、喘息が出て調子が悪かったから、冷たい空気を吸い込むと、咳が出て喉の奥がヒューヒューと重くきしむ…「くるしいなぁ・・・」と思いながら、それでも自転車はスピードを上げて街を抜け、里山へと走り抜けて行った。
路傍の菊があちこちに咲いている。自転車を止めれば、芳しく香る…

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久しぶりに、いつもの水路に差し掛かると、「あれ~??」あまりに違う様子に驚いた。
倍近くに広げられた河川は、護岸をコンクリートで固められ、その両脇には畑を潰して、広い歩道が付けられていた。

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違う…こんなのじゃないわ。
いつも、セキレイやカルガモが遊んでいた水路は、もっと草生して見栄えは悪かったけど、ホッとするような温もりがあった。
細い歩道を散歩しているお年寄りや、田畑で作業する人たちの姿があり、たおやかに舞う蝶がひらひらと飛んでいて、鳥や魚がたくさんいたのだった。

看板には、2009年3月に護岸工事が完了予定と書かれていた。
こんな風に拡張工事が始まっていたなんて…かつての水路は見る影も無くて残念だ。
無残に切り崩された護岸、水を抜かれて浅くなった川床、あんなにたくさんの魚がいたのに、あの魚はどこかに移したのだろうか?
それに、この川に棲んでいたカワセミやカルガモやセキレイたちは・・・?
やり場の無い思いで川を見ていた時だった。

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すいーっと飛んで、モズがやってきて手すりに止まった。
モズは何か虫を捕まえた。結構大きなバッタだ。モズのハヤニエって言うけれど、どこかに刺す場所を探しているらしい…「わぁ~!すごい!」わたしは、双眼鏡を覗きながら独り言を言った。

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モズは、オスとメスの2羽だった。あちこち飛び回ってはまた水路へと戻ってきて、可愛い姿を見せてくれた。
モズ吉とモズリン…かわいいなぁ。いつも、この場所の辺りに姿を見せてくれる。
水路がこんな風になってしまって、びっくりしているんだろうなぁ。
モズたちは、里山の姿が変わっていくのを知ってか知らずか。長閑な姿で癒してくれた。

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しばらく、モズと遊んだ後、わたしは、カワセミの姿を探しながら週末の森へ向かった。
カワセミは、もしかしたら姿を消してしまったのだろうか?
今年の春先、アイリスとカワセミを見つけた裏山のお寺の池に行ってみることにした。
午後の日差しに銀杏が燃える…。

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門前のお地蔵様のお顔にも、穏やかに温もりの光が満ちていた。

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ジョビコがいた作業場。ルリビと出逢った雑木林の坂道。
わたしは、ゆっくりと自転車を漕ぎながら、坂道を登って週末の森の片隅の丘に辿り着いた。

森は午後3時を回って、最後の光にキラキラ輝いていた。

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コナラの森は、今、色付きの時を迎えている。

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シーンと静まった森の中、オレンジ色に葉を染め上げて、キラキラと夕陽の音が聞こえそう。

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レモンイエローの葉が、とっても無垢な色に染まる。

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アオハダでいいのかしら?
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ミヤマさんや、ベニマシコはいないかしら?カシラダカやカヤクグリやアオジは?
でも、ひっそりとした森では、か細い声で、チチチ、チチチと囀るアオジが、時折り姿を見せてくれただけだった。

もう、遅いから、帰ろうかな?振り返ると、木立の向こうから夕陽が差し込んでいた。
夕陽の窓みたい。(*^_^*)

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紅く燃えた森を後にして、坂道を下っていく。

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水路では、モズ吉がまた姿を見せてくれた。夕映えとモズなんてね。

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その時だった。水面をかすめる様にして、青い鳥影が過ぎった。
カワセミだ!まだいてくれたんだ!わたしは急いで後を追いかけた。
すると、川に張られたトラロープに止まっている姿を見つけた。

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カワセミはじっと水面を見つめたと思ったら、素早く水にもぐった後、口ばしには獲物の小魚が、銀色のお腹を見せて、はねていた。

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わたしは、変わりゆく環境の中で、頑張っているカワセミの姿に胸を打たれた。
今日は、とっても綺麗な夕焼けだ。見覚えのある奥多摩の山並みが紫に横たわっていた。

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その連なる山の彼方に、富士の秀麗な姿が浮かんだ。

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あの麓に暮らす、長女の事が胸を過ぎって、わたしは穏やかな気持ちになった。
娘もまた、この富士山を眺めているような気がしたのだった。

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夕映えの中に真新しい水路が浮かび上がった…。
どうか、カワセミたちが生きられる川が戻ってきますように…

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わたしは、家路を急いだ。ほんの2時間余りだったけれど、週末の森へと訪ねてよかったと思った。
そうだ、ジョビコには、逢えなかったなぁ。。。肝心のジョビコに逢えなくて淋しくなったけれど、里山を颯爽と走りぬけ、鉄塔が立ち並ぶわが町に、わたしは辿り着いたのだった。

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2008.12.04 Thu l 里山 l COM(4) TB(0) l top ▲
今夜は、ビリージョエルを聞いている。
雨の日にはビリージョエルって、歌もあったけれど
物思いの夜更けにはビリージョエルって言うのもいいかも。

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Billy joel の Honesty …
とても、心に染みる。

若かった頃、清純な想いで聞いた歌。
未熟だけれど、潔癖だったあの頃を思い出せば、
こころの欠片が、チクリと痛みを放つ…

澄んだこころを、少しずつ忘れて
気づかないように目を閉じている

   誠実さ…孤独な言葉
   みんな嘘をつくもので、誠実さなんてどこにあるだろう?
   でも、君にはそういて欲しい…

いつのまにか、心に降り積もった埃をそっと払い落として
わたしは孤独を愛する人になりたい。

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2008.12.03 Wed l 音楽 l COM(0) TB(0) l top ▲
奥多摩日原を歩いた。
林道に出来た水溜りに、森の木立が映り込んだ朝。

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降り積もった色とりどりの落ち葉をそっと踏み分けて、
静かな渓谷を眺めながら歩き出す。
名残りの紅葉が日差しに透ける

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楓は青空に浮かぶ赤い星や黄色い星

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下生えの木々の彩りも淡く萌えるレモンイエローやピンク色

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澄んだ流れが清らかに巡る渓谷

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キラキラと日差しを乗せて、光の川となる。

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澄み切った青空に、白い雲がゆっくりと流れ

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葉を落とした木々の樺色の枝が空の青さに染み入って
稜線の空は淡い紫に煙るように見える

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どんどんと高度を上げてここまで登ってきたけれど、
午後2時の山の光は、晩秋の静けさを連れてやってきた。
やさしい声で、ウソが鳴いている…
わたしは、ふかふかの落ち葉の中に座り、傍らの巨樹と谷を見下ろした。

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さあ…今日は戻ろう。
巨樹にそっと触れ、また、再会を誓った。
温かく尾根を包む光、長く伸びた影法師を踏んで、帰ろう。
何気なく Louis Armstrong の名曲“Wandeful World”が浮かんだ。
あの少し枯れた、暖かい歌声…
そっと、口ずさんだ。
まさに、Wandeful World…

     木々の緑
     赤く萌える薔薇
     咲くのが見える
     あなたとわたしのために
     そして、わたしは一人つぶやく
     なんて、世界は素晴らしいんだ

     紺碧の空
     純白の雲
     輝くように晴れた日も
     神秘的な夜も
     わたしは一人つぶやく
     なんて、世界は素晴らしいんだ

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2008.12.02 Tue l 音楽 l COM(2) TB(0) l top ▲

サイト更新のお知らせです。

11月初旬に、ネットの尾瀬仲間9人で、のんびり奥多摩を歩きました。
わたしが遊ばせて貰っている奥多摩の森や川や湖を、少しでもみなさんに感じて貰えたらいいなぁと思いながらご案内しました。

当日は、曇り空の一日でしたけれど、そして、紅葉には、ちょっとフライング気味でしたが、それでも楽しい仲間が集まれば、笑顔と会話が絶えない素敵な一日を過ごせました。
楽しかったオフ会、 “奥多摩分校 秋の遠足2008” を、ホームページにアップしましたので、よろしかったらご覧になってください。m(__)m

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2008.12.01 Mon l 山と森 l COM(0) TB(0) l top ▲