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週末の森

桜色の森に誘われて訪れてみれば、森の中のそこかしこに、タチツボスミレの薄紫の花が咲いていた。
なんて涼やかでやわらかな早春の色だろう…
見たいスミレはたくさんあるけれど、欲張らないでおこう。
春の陽射しをいっぱいに受けて林床に目覚めたタチツボスミレの美しさ…
まるで踊り子のように、春風に揺れている姿を、愛しいと思う。

わたしは、春の森を彷徨いながら、ひざまずいて写真を撮った。
それは、なにもかも忘れて、至福なひと時だった。
遠いところへ行かなくてもいい…なにげないスミレでかまわない…
この森に、いつまでも、薄紫の絨毯を敷き詰めて、タチツボスミレに咲き継いでいって欲しいと願った。
変わらない想い、いつまでも…

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裏庭のすみれ

ある朝、職場の裏庭にたくさんのタンポポが咲いていることに気づいた。
そして、黒い無機質の鉄柵の中に、小さな紫色のスミレの姿を見つけた。
気付いて見ると、たくさんの小さなスミレたちが芝生の中から顔を覗かせているのだった。
けして、珍しいスミレではないけれど、スミレのなかで、ただひとつ、“すみれ”という名前のスミレだった。
一昨年、道路側に植えられた街路樹の根元に、小さなスミレを見付けた時、
どこからか種が運ばれて根付いたんだと思ったけれど、そのスミレから種が零れて今年はこんなに広がったのかと嬉しくなった。
こんな身近に、こんなに可愛いスミレたちが咲くことを知って、本当にしあわせだと感じられる。
毎朝、仕事に行く前に、このスミレたちに逢うのが楽しみになった。
来年はもっと大きな群落になったらいいなと、ちいさな夢にときめくのだった。

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君影草

君影草が、スズランの呼び名だと、あなたは知っているだろうか。
なんて美しい呼び名が日本にはあるのだろうか。
誰が付けたのかは知らないけれど、君影草
君影草…と呼ぶたびに、愛しい人の面影を、その花影に重ねてしまう。
美しい若緑色の葉の影に、そっと咲いた純白の花
愛らしく清らかなその花にそっと想われた人はしあわせだと思う。
その澄んだ香りも芳香で清らか、4月の森にふさわしい花に想いを寄せて…

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堅香子の花

 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ
            寺井の上の かたかごの花     大伴家持 
  
『読み』もののふのやそおとめらがくみまごう てらいのうえのかたかごのはな

歌意は、大勢の若い娘たちがやってきて、楽しげに水を汲んでいるが、井戸の傍に咲くかたかごの花の美しいことよ。

万葉集の中で、歌われている堅香子の花とは、カタクリの花のことを言う。
花びらの反り返った形が籠に似ている事からこう呼ばれたらしい。
堅香子の花って、響きも宛てられた字も情緒があって美しく、万葉人のゆかしさを思う。
この歌を読んで、カタクリは、万葉の時代から日本の山野に咲いていた花なのだと思った。

カタクリは、陽射しの良く当たる明るい尾根筋に咲き、良く群落を作る事でも知られている。
まだ、行った事はないが新潟の角田山は、登山道の両脇いっぱいにカタクリが咲き乱れる山だそうだ。
新潟に住む、尾瀬のお仲間のご夫妻は、『いつかは見にいらっしゃい。一緒に歩きましょう。』とわたしを誘ってくださる。
いつもニコニコ笑っている穏やかで優しいお人柄のご主人と、底抜けに明るくて、その優しさと持ち前のパワーで周囲を暖かい笑顔に変えてしまう奥様と、本当に二人三脚のような素晴らしいご夫婦だ。
いつも夫婦とはこうでありたいと、カタクリの花を見ればお二人の事を思い出す。

懐かしい人と、遠い春に見た…
風光る山の陽だまりで、風にそよぐ堅香子の花に逢いたい。

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4月は、今日で終わり…忘れ得ぬ想いを乗せて過ぎていきました。
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2009.04.30 Thu l 日々の想い l COM(2) TB(0) l top ▲
五月五日の出産予定日まで、いよいよ、カウントダウンとなった日曜日。
マーガレットとアイリスと三人で、お買い物に出かけて、絵本を買ってきた。
もちろん、生まれてくるマーガレットのあかちゃんのために…

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子どもの時から、読み聞かせてあげた絵本など手にとって、マーガレットとアイリスは懐かしんでいた。

マーガレットは、“よるくま”という、絵本を選んだ。
夜みたいに真っ黒なクマの子どもが訪ねてくるお話。
おかあさんクマが、いなくなってしまったから、一緒に探してあげる。
なかなか見つからなくて、“よるくま”は、とうとう、泣き出してしまう。
すると、流れ星が、流れて、急いでその星につかまると、お空の上でお魚を釣っているおかあさんクマに逢える。そのお話をベットの中でしている坊やに、おかあさんが、やさしく「おやすみ」って言う場面で終わる。本当にやさしくてかわいらしいお話だ。

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アイリスは、いろいろ迷って、“ぐりとぐら”、そして、“そらいろのたね”を選んだ。
幼稚園の頃、よく読んであげたよね。

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そして、二人で選んだ、乗り物の飛び出す絵本、男の子が喜びそうだね。

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その他にも、アイリスがマーガレットのお誕生日に作ってあげた。あかちゃんのよだれかけ(*^_^*)

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二人で仲良く作っていたね。金太郎さん(^。^)

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マーガレットが、マザーズスクールで、教わって作ったスモック(^^♪

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わたしからは、手編みの靴下

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マーガレットは、アイリスと一緒に買い揃えた、ちいさな肌着やベビー服を、引き出しにきちんと並べてしまっていた。
生まれてくる命に、初めての贈り物。
それは、母となるマーガレットの愛と、それを見守る家族の愛なんだと思う。
生まれてくるあかちゃん、あなたは愛されて生まれてくるんだよ。

早く、あなたに逢いたいなぁ…
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2009.04.28 Tue l 日々の想い l COM(7) TB(0) l top ▲
素敵な花野を歩いた…
4月の空は優しく、4月の風は健やか
花咲く野辺の彩りを、そっと、あなたに届けたい
ずっと、永遠に、春が巡りくる度に…

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小さな山寺は、こんなにも花の寺なのに、誰もいない
美しい庭を独り占め…

枝垂桜の華やかさ…

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輝くばかりに…

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ツツジに映えて…

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椿に映えて…

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カワセミのいた池にも…

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光のなかに…
目には見えないけれど、ここには柔らかに寄せては返す、光の波がある

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境内の石畳の隙間に、小さなノジスミレが咲き続いていた

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石垣の隙間に…カタバミの花が微笑んでいた

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零れるように咲いた桜草の愛らしさ…
寄り添って、鈴のように、わらっている

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翁草?だろうか。垣根の上にちょこんと並んだ姿が愛らしいコト♪

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木瓜の花咲く小径…
ひそやかに、歩めば、ミツバチの羽音

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その花色の優しさに、陽射しさえやわらいで、わたしは立ち止まってしまう

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蕾も愛らしい…

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ちいさな、ちいさな、ともし火…

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カラタチの新芽は柔らかくて、大きな棘とのバランスが面白い

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ハウチワカエデの花の蕾が膨らんできた

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春の色彩の美しさ、そして、若葉の柔らかさ…

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ファインダーの中の淡い空の色が、綺麗…って思った。

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木立ちの奥で、ツグミが佇んでいた。
風を聞いているの?それとも、そろそろ旅立ちの日を考えているの?

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川沿いの策に、舞い降りたのは、ルリビタキの雌だった。
あなたたちも、もうそろそろだね…今日が見納めかな?
元気で…ネ

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川には、セキレイが、水辺を渡り歩いている…

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畑もチョコチョコ…可愛い仕草

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モズ吉とモズリン、一緒にいるところを見たのは初めてだった。

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だんだん離れて…

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モズ吉は、ひとりになっちゃったね…

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菜の花咲く畑…

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畑で働くおばあちゃん

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パンジー咲く里の家

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スモモの花?杏の花?白い花が清楚に咲いて…

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そして、白い椿の花…綺麗

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キロロ、キロロロ、キロロ
カワラヒワの可愛らしい囀り…

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そして最後の画像は、やっぱり、すみれ野…

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いとしい、すみれ野…

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2009.04.26 Sun l 里山 l COM(4) TB(0) l top ▲
四月、 卯月の花野は、桜野、菫野、躑躅野…
週末の森の桜の丘は一面の桜が美しかった。
空を覆うような、花…たなびく雲のように霞む花…花

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古し枝に、薄紅の花ひらく

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そして、やわらかなスミレ咲く野辺

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バイオレットブルーのニオイタチツボスミレ

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その美しさに惹かれ、ひざまづいてファインダーを覗く

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桜の花のような、可愛い花も…

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タチツボスミレの薄紫は、やさしげな春の色、
触れればポロンと、小さな音色が零れそう…

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ああ、一面のタチツボスミレの花野…

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わたしは、言葉を無くしてしまう…逢いに行きたいスミレはいっぱいあるけど
春の初めに目覚めたように、ただ無邪気に咲き乱れる
タチツボスミレほど可愛いスミレがあるだろうか

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芽吹き前の明るい林床を一面に埋めて咲く

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愛らしい、スミレ…

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山桜の白い花びらと紅い若葉とのコラボが美しくて…

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見上げては、ため息をつく

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白い花をたなびく白い雲と見る

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そして、桜の園のその奥に、一面のヒメオドリコソウ咲く野原が現れた

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星の瞳(オオイヌノフグリ)咲く野原…

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やわらかく、やわらかく、春の花野は、空をこぼしたようで…

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わたしのこころは、涙ぐみたくなってしまう…

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草原には、地面から空を見上げて目覚めたばかりのタンポポの花が、歌ってる。

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きらきらと、光とおしゃべりをしている。

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金色の花の色は、春の日差しのよう…

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シジュウカラたちが囀り渡る赤松の森の中に、輝く躑躅の花が、なんて美しい…

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ミツバツツジと、ヤマツツジの光のコラボレーション

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ピンク色のミツバツツジ

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可愛い蕾…まだ、殻をつけている

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ヤマツツジのオレンジ色に陽が透けると、こんなに明るい色になる

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森の小道の片隅に、センボンヤリがひっそりと小さな花を咲かせていた

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モミジイチゴの白い花も…

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花の広場のトサミズキが、ほんのりと咲き始めて、初々しい色…

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レンギョ…萌えるように春色

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ユキヤナギ…白雪の花びら

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坂道を降りて、里山の外れの小さなお寺の庭は、桜、桜、桜、

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そして、つつじ

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純白の花桃の花は、清楚で美しい

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長くなったので、この辺で、卯月花の巡りは、次回へ続きます。

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2009.04.25 Sat l 里山 l COM(0) TB(0) l top ▲
季節ごとの森の命に巡り会う
こんな素敵なコトって他にはないだろうと思う。
木々の芽吹きも、花の色も、風のそよぎも、雨の音も…
光る渓も、秋の彩りも、雪の峰も…
森羅万象すべてのコトに想いを寄せて歩きたい。

もし、そこに、笑顔で分かち合える人がいたならば、
わたしはそれをしあわせと呼ぼう…

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2009.04.24 Fri l 山と森 l COM(0) TB(0) l top ▲
写真の日付をみると、それは2005年4月18日の事だった。
はじめてヒナスミレに逢えた。わたしは、一人で御前山へと登っていた。
湖岸の桜は見頃を向かえ、そろそろ、カタクリも咲き始めるのではないかと思ったが、心ひそかにスミレとの出逢いを期待していた。

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その頃のわたしと言ったら、スミレの花はタチツボスミレとエイザンスミレとマルバスミレぐらいしか知らなかった。
そんなわたしにスミレのゆかしさ、奥行きの深さ、そして何よりも愛おしさを教えてくれた人がいた。
その人は、ヒナスミレの何とも言えない花色が好きだと言っていた。
『スミレのプリンセスと言われている花だよ。桜貝のような花の色が素敵なんだよ。』
そんな言葉を聞きながら、わたしは、どんどん、ヒナスミレへの憧れが膨らんでいたのだった。
イワツバメたちが飛び交う、眩しい春の訪れを感じさせる日だった。

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木の根につかまりながら、急な登りを登り始めた時だった、どこからか高らかな囀りが聞こえ始めた。
わたしは、キョロキョロと辺りを見回して、急な斜面から立ち上がったイヌブナの新緑の中に目にも鮮やかなオオルリの姿を見つけたのだった。
美しい青い夏鳥…ああ、もう、やってきたんだ!そんな喜びに胸がいっぱいになった。
双眼鏡で覗いていると、立っている斜面が急だから、体のバランスを崩してしまいそうだった。
わたしは、片手で木の根を掴もうとした時、その根元に、小さくて愛らしいスミレの姿を見つけた。

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そのスミレは、わたしを見上げて笑っているような気がした。
「まぁ、かわいい♪はじめまして、すみれちゃん、あなたはだあれ?」と、独り言を呟いてそっとかがみこんだのだった。

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そして、気が付くと、あちらにひとつ、その向こうにひとつ、あら、あんなところにも…
と言う具合に点々と咲き続く、ピンク色のスミレがあった。
とっても小さくて、やわらかなピンク色、陽射しに透けて輝いている。

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かわいいなぁ…ほんとうに、かわいいなぁ
しばらく見入ってしまう…そして、ファインダー越しに見つめあう。
よく見ると、もしかしたら、ヒナスミレかもしれないと思った。
上品なやわらかなピンク色…そう、櫻貝のようなシェルピンク。

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すると今度はひらひらと、小さな蝶が尾根の上から降りてきて、目の前のアセビの葉に止まった。
なぜか横に倒れたままだ。どうしたんだろう?怪我でもしているの?
この時はそう思って不思議だったけれど、あとから、この蝶はコツバメという蝶で、こうして体を倒して、日向ぼっこをする習性だと言う事を知った。
それにしても、毛皮をまとったような感じの翅を持っていて、黒目がちな可愛い蝶だった。

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ミツバツツジも風に揺れて、春は満ちてゆく

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やがて道は杉林の中を行くようになる。この杉林を抜ければカタクリの咲く尾根になる。
そう思って歩いていくと、杉木立の森の中に、ちいさなブーケのように、咲き続くスミレを見つけた。

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「わぁ~すごい!こんなにたくさんの株」スミレのブーケは少しも痛んだところが無い。
たった今咲いたばかりのように綺麗な花ばかりだ。わたしは夢中になって森の奥へと入っていった。

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それは、ヒナスミレの森だった。わたしは、この時から、プリンセス・ヒナの虜になったのだった。

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カタクリの尾根道は、明るい広葉樹の中に伸びていた。
まだ、カタクリには少し早かったのかあまり花数はなかったが、それでも綺麗な花が、燦々と降り注ぐ陽射しのなかで、美しく咲いていた。

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明るい陽光溢れる尾根道

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ハシリドコロが、釣鐘状の花をたくさんつけていた。咲き始めの花姿は可愛くてシックで素敵だ。

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この尾根には、真ん中に穴が開いた巨木がある。もう、枯れ死しているのかと思っていた。

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ところが、この時、なんと芽吹きがあることに気付いた。
この樹は、生きているんだ!こんな風に風穴が開いた体で、厳しい冬を越え、また巡りくる春に命の灯を燈し続けている…そう思ったら涙が浮かんできた。

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そして、カメラを向けていた時、その樹の梢から、ゴジュウカラが姿を現した。
ゴジュウカラは、その樹の内部をくり抜いて、今巣作りの真っ最中だったのだ。
小さな穴から中へ入ると、樹の欠片を口にくわえて、外へと捨てている。

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わたしは、ゴジュウカラを見たのも、巣作りをしているのも始めて見て、とても感動したのだった。
この日、御前山では、ツツドリの鳴き声も聞けた。
こうして、帰りは、あまり人が歩かないようなコースを栃寄沢へと下山した。

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踏み後のような道を辿って枯葉に膝までもぐりながら降りていくと、今度は目の前の木の枝に、大き目の赤い鳥が降り立った。頭は銀色に見えたし、体は赤い、ベニマシコよりずっと大柄だ。
もしかしてオオマシコ!そう思った。残念ながら、カメラに収める事は出来なかったけれど、今でもあの鳥はオオマシコだったと信じている。

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水の枯れた沢を渡ると、こんな巨木も聳えていた。

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ヨゴレネコノメやツルネコノメの花が咲いていた。

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そして、沢にはまだ、残雪が雪渓のようになって残っていた。

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ゴハンギョウの滝を望みながら、長い下山路を辿っていった。
日も暮れ始め、バス停に着く頃には真っ暗になりかけていた…ひとりぼっちの下山路で泣きたくなった事を覚えている。
そんな気持ちを支えてくれたのは、その日のさまざまな出逢いだった。
今でも鮮明にその時の事を良く覚えている。
あのヒナスミレの森に、その後、まだ、再訪していない。
いまでも、咲いていると思う。そして、あの尾根の巨木は、今年も芽吹きの季節を迎えただろうか?
逢いに行きたいと思いながら、このブログを書いている。
そして、この時依頼、早めの下山を心がけているのだけれど…

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2009.04.22 Wed l 追憶 l COM(0) TB(0) l top ▲
今日は、ほんの少しの時間だけれど、カメラと双眼鏡を持って川沿いの道を歩く事が出来た。
桜が散った後の街角には、ハナミズキが風に舞い、野道にはスミレやタンポポが咲き、家々の庭にはたくさんの花の色が溢れていた。
公園の八重桜の重たげな花房の鮮やかなピンク色や、藤棚から零れ落ちるように咲きだした藤の薄紫色が、移り行く季節を教えてくれた。
川面をかすめ飛ぶカワセミや、翼を翻すツバメの姿にも、満ちてゆく春を感じながら歩いたのだった。

光りに満ちたタンポポ…

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風に揺れていた白いハナミズキ…

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ジャケツイバラだろうか?はじめて見たけれど、そう思った。
綺麗なクリームイエロー…

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清楚なドウダンツツジの白い花…秋にはこの葉が、真っ赤に燃えるんだなぁ

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目が覚めるほど鮮やかな石楠花の紅…

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片隅に、スミレのバイオレット、ゆかしい色…

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石垣にキランソウが、たくさん咲いていた。こちらも紫の花…

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グミの花…オレンジ色や黄色のかわいい実がなる。

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アケビ・・・ワイン色の花がシック

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川岸の草むらに、咲き競うクサノオウ…

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やわらかな風に、タンポポの穂綿が揺れて…

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きらきら…

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ちいさな梅の実…

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カラスノエンドウ…草むらのピンクの花をみると子どもの頃が懐かしい

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ヒメジオン・・・微かに揺れる花びらが、かわいい♪

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里の風景に、緑が映える。モズ吉がやっぱり杭に止まってくれた。

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この花は、なんの花かしら?綺麗な黄色がほっこりした畑の土に映える

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栗林の、こんな風景のなかを、ツグミが遊び、ムクドリが歩く。

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畑の縁にチューリップ…赤、白、黄色

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取り残した大根に花が咲いた…

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よく見ると綺麗な薄紅色の縁取りがある。

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畑に一面に白い花…

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すぐ側で鶯が鳴き始めた…梅に鶯じゃなくて、大根の花に鶯

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桜色の夕空の中を燕が飛び交う…

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川面には、コバルトブルーの羽を翻し、カワセミが矢の様に飛び去り、
アヒルがのんびりと泳いでいる。くるんとカールした尻尾が可愛い。

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チョコチョコ歩き回るセキレイたちの後を追いかけて家路を急ぐ。
帰り道、落ち椿があまりに綺麗で足を止めた。

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ヤマツツジも満開…

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クルメツツジのビビットなショッキングピンク…

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あっ!チゴユリが咲いていた。

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そして、スズランの蕾も…

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たった一時間の小さな散歩だけれど、春愁の想いに浸りながらカメラを向けた。
咲き競う花たちに、ほんのひと時、こころ癒されたのだった。
2009.04.19 Sun l 里山 l COM(2) TB(0) l top ▲
『ちょっと、運動のために、お散歩に行こうよ!』と、マーガレットが言う。
「うん、じゃ、夜の散歩に行こうか?」と、言う事で、夕食後、アイリスとマーガレットと連れ立って散歩に出かけた。

先ほどまでの雨も止んで、隣家の石楠花の花にいっぱいの雨の雫が輝いていて綺麗だった。
先週の日曜日は、まだ蕾が多かったのに、すでに満開となってクスだまのような淡いピンクの花房がとても柔らかな色彩になって、街灯の明かりの中に白く浮かび上がって美しかった。

畑の側を通りかかると、だいぶ細くなった菜の花が、雨の雫を纏って、みんな首を垂れていた。
その姿が、頭を垂れて祈っているようで、写真に撮りたいと思って見つめていた。
すると、アイリスが『菜の花が眠っているね…』と、呟いた。
なんだか、似たような感性に嬉しく思えた。
『おかあさん、今日はね。雨の中で山鳩が、ぽー、ぽーって、何度も鳴いていたの。ぽー、ぽー、さびしいよ…って鳴いているように聞こえたのよ。』とも、話してくれた。
山鳩のくぐもった声が寂しいと、わたしも思っていたのだった。

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近所なのに、いつもは歩かない道を歩いていると、モダンな造りの新築の家が建っていた。
「こんなお家、素敵ね~♪住んでみたいわね。」と言うと、マーガレットが、彼が建てた家に似ていると言った。
マーガレットの彼は宮大工をしている。釘を一本も使わずに家を建てる事が出来るのだと言う。
彼の友人が昨年家を新築するにあたり、彼に依頼したそうだ。
彼は、親方から数ヶ月ほど暇を貰い、一人でその家を建てたのだそうだ。マーガレットも、仕事が休みの日には、お茶入れや後片付けの手伝いに行って、彼の仕事振りを目の当たりにしたのだという。
『わたし、ひとりで、家を建てられるのは、凄いと思ったわ。特注の出窓や、ロフトなんかも、手の込んだ造りをしていたし、とっても素敵な家に仕上がったのよ。』
夜道の街灯に照らされたマーガレットの顔は、とてもキラキラと輝いていた。
わたしは、何だかホッとしたのだった。
「そうね。彼は、今はこんな風だけれど、このままでは終わらない。必ずビッグになります。って約束してくれたから、おかあさんもいつかは立派な大工さんになると信じてるのよ。」
そういうと、マーガレットは嬉しそうにうなづいたのだった。

この前、桜を見た公園に行くと、今度は、八重桜が満開だった。
『小さい時、あの樹に登って花を取って遊んだよね♪』マーガレットとアイリスは懐かしそうに見上げていた。
「あら、銀杏の樹が、あんなに芽吹いているのね。」
『本当だ、可愛い葉っぱ♪』 『街灯に照らされて良い感じだね~♪』
ついこの間は、裸の枝が、街灯の明かりに浮かび上がっていたのに、いっせいに小さな葉を広げ、丸みを帯びた枝の曲線は、嬰児を抱く緑色のゆりかごのように見えた。

明日、カメラを持って、もう一度散歩に来ようと思ったのだった。

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2009.04.18 Sat l 日々の想い l COM(2) TB(0) l top ▲
最近、山に行っていないので、ブログネタは、家庭のお話ばかりなので、今夜はちょっぴり以前の山のお話を…

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晩秋、日原の森を歩いていて偶然、ミズナラやイヌブナの巨木が何本も立ち並ぶ巨樹の森を見つけた。
美しい渓流に魅せられて、何回か通っていたその谷は、幾つもの小径が縦横無尽に走り、わたしの好奇心をかき立てるのだった。
知らない道を辿る度に新しい発見があり、未知の領域に踏み込むのが楽しくて仕方がなくて、
この日もわたしは知らない小径へと足を運んだ。
山深い渓谷にかかった古びた丸木橋を渡り、杉木立の中の急登を上りきると、ぽっかりと視界が開け美しい森が現れた。

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林立するミズナラやイヌブナの巨木が天に向かって葉を落とした裸の幹をおおらかに伸ばしていた。
そして、その枝先にはたくさんのヤドリギが巨大な鳥の巣のようにたくさんはびこっていたのだった。
ヤドリギがたくさん付くということは、その樹の樹勢が衰えてきている事を意味し、 
樹にとってはあまり好ましくない状態なのだと聞いたことがあった。
この時は、何とかならないものだろうかとヤドリギの存在を恨めしく思ったのだった。

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ところが、同じ山域を早春に歩いた時、ほとんど回りが枯れ果てているのに、ヤドリギだけは青々と茂り、
オレンジやクリーム色の綺麗な実を付けている事を知った。
そして、どうしてヤドリギがこんな高い木の枝に繁殖できるのかその訳を知る事になった。

急坂を上り詰めて、巨樹エリアの尾根に足を踏み入れた時だった。目の前の巨木の枝に数羽の鳥が降り立った。
聞きなれない声で囀っている。何の鳥だろうと思い、双眼鏡を覗いた。
「あれ?もしかしたら?」わたしは、双眼鏡を覗きながら独り言を呟いた。

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逆光気味でありながら、薄いピンクがかった羽の色と頭の羽毛が立っていることに気づいたのだった。
なんとなく、ヒレンジャクじゃないかとひらめいたのだった。
まだ一度も見たことはないが、特徴がある姿をした美しい鳥で野鳥図鑑を眺めながら憧れていた鳥だった。
微かな期待にトキメキながら、わたしはなおも双眼鏡を覗いていた。
すると、最初に降り立った鳥の後から、後続の鳥たちが次々と巨木の枝のあちこちに飛来し始めた。
最初、数羽かと思っていた群れは、後から後からやってきて50羽近い大群だった。

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その舞い降りる姿は圧巻で、あっという間に巨木の枝は舞い降りた鳥たちで鈴なりになっていた。
鳥たちはさかんにヤドリギの実をついばみ始めた。
双眼鏡で観察していると、樹の雨露に溜まった水を飲んでいる姿や樹液を吸っているように見える仕草も見えた。

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後で知った事だけれど、冬鳥として飛来したレンジャクは春に渡っていく前にヤドリギの実などを食べるのだそうだ。
かなりの大食漢で、この群れが飛来すると全ての実を食べつくしてしまう事もあるそうだ。
わたしは、この時、やっとヤドリギたちが、どうやって大木の上に繁殖する事が出来たのか知ったのだった。

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ヤドリギは美味しい実で鳥たちを誘い、鳥にその種を運んでもらい繁殖し続けていたのだった。
自然って不思議に満ちていると思った。わたしは昼食を食べるのも忘れ、寒さで体中が冷え切ってがたがたと震えだすまで
30分以上もレンジャクたちの様子を飽きもせず観察し続けたのだった。
周りの山は、まだ雪をまとい、空は今にも雪が降り出しそうなほどどんよりと曇っていた。
そんな季節の狭間で、春を感じ取り旅立ちの支度を始めた冬鳥たち。
彼らの渡りのメカニズムはわたしには分からないけれど、なにかきっと野生の呼び声のようなものが彼らの本能の中に刻まれているのかもしれない。
そんな事を考えながら、巨木の枝先に羽を休めている姿にカメラを向け何度もシャッターを切った。
写真は上手く撮れなかったけれど、その尾羽の先の緋色がとっても鮮やかだった。
やがて、数羽の鳥が飛び立つと、後を追うように次々と飛び立ち、群れとなって大きく旋回しながらどこかへと飛び去っていった。
やはり群れを率いるリーダーと言うものがいるのだろうか?
レンジャクの群れが頭上を飛ぶ時、怒涛のような羽音が近づき遠ざかっていくのだった。
わたしは、出逢えた奇跡と共に、あの力強い羽音を忘れないと思う。
そして、長い旅路を終えて安住の地に無事渡っていって欲しいと願ったのだった。

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ところで万葉集の中に、ただ一首だけ、このヤドリギのことが詠まれている歌がある。
万葉集の編者でもある大伴 家持の歌で、

あしひきの 山の木末の 寄生取りて 挿頭しつらくは 千年寿くとそ

(読み)あしひきの やまのこぬれの ほよとりて かざしつらくは ちとせほくとそ

(意味)山にある木の梢にあった寄生を採って挿頭にしたのは千年の命を祝うためである

と言う歌だそうだ。
寄生と書いてほよと読む。万葉の時代に、すでにヤドリギがあったこと、
万葉の人々は、ほよが寄生植物であることを知っていた事に驚いた。
そして、山々の木々が冬枯れで葉を落としている中で、青々とした葉を茂らせ美しい実を付けるほよを
千年の命の木だと考えた、いにしえ人の想いの深さを感じずにはいられなかった。
今はもう、春。ミズナラの巨木たちは、芽吹いてきたのだろうか?
そして、その梢のヤドリギたちは、花を咲かせているのだろうか?山が恋しいなぁ…

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2009.04.16 Thu l 山と森 l COM(2) TB(0) l top ▲
一時、わたしの職場では、不況のあおりで、2月から3月にかけての1ヶ月間、週休3日となっていた。
生産も激減して、まっ先に派遣従業員がカットされ、次は、わたしたちのような準社員と言う事になっている。
管理職たちは、事あるごとに未曾有の赤字だと口にし、この先どうなるのか分からないと言われ続けていた。
まだ、相変わらず厳しい状態で景気が回復したわけではないのだけれど、3月末からフル稼働になった。
一転して、わたしの仕事も最近はかなり忙しくなっている。
一日パソコンに向かって過ごすと、家路に着く頃は疲れがどっと出てくる。
昨夜は、ちょっと眠れなくて、今日はなお更辛かった^_^;
1時間の残業をして帰ってくると、台所に明かりが灯っていた。
「夕飯の支度をしてくれているんだ…」と思った。娘たちがいる事は本当にありがたいのだった。
娘たちに疲れた顔は見せられない。わたしは、元気良く扉を開けて「ただいまぁ」と家に入った。
『お帰りなさ~い♪』と、マーガレットがわたしを迎えに出て、『おかあさん、目を閉じて♪』と言う。
そして、目を閉じたわたしの頭上に綺麗なレンゲの花冠りを乗せてくれた。

アイリスは洗い物をしながら『あまりに良いお天気で、青空にくっきりと山が綺麗に見えていたから、どこかに行きたくなったの。』と言う。
先日、レンゲが咲いているのを確認した田んぼにちょっと散歩に出かけたそうだ。
『幼かった頃、良く遊んだのを思い出して懐かしかったよ。』とマーガレットも言った。
ふたりで綺麗な花を探して、マーガレットが花冠りを編んだのだと言う。
それにしても、レンゲの花冠りが上手に出来たね。

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『昨日、あんなに雨が降ったのに、まだ、枝垂桜が綺麗に咲いていたよ。』と娘たちは言っていた。

『水溜りにいっぱいの桜の花びらが散って綺麗だったわ』
一昨年見つけたヒゴスミレも健在だったとアイリスが教えてくれたのだった。

アイリスが撮った写真を見せてもらいながら、わたしは癒されたのだった。

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2009.04.15 Wed l 日々の想い l COM(4) TB(0) l top ▲
“イエロー・あいこ”って、何だと思います?
アイリスが育てている、ベビートマトの名前です。
黄色くてちょっと、細長い形のベビートマトの品種なんです。

アイリスは、不思議な娘です。草花や野菜を育てるのが好きだったおじいちゃんのDNAを引き継いでいるのでしょうか?
幼い時から、おじいちゃん、おばあちゃん子で、実家に行くといつも、庭先で野菜や植木の世話をしている祖父の後をついてお話をしていました。
祖父からいろんな事を学んだのかもしれません。
高校入試の時に、身上書に“尊敬する人”の欄に、“祖父”と書いたくらいです。
その話をした時、父が嬉しそうに目を細めた事を思い出します。
いまでもたまに、おじいちゃんの話をします。
『こんな時、おじいちゃんなら、きっと頑張っていると思うの、だから、わたしも頑張らなくっちゃ!』
そんな風に言われて、父もどこかで、目を細めているのでしょうか。
そして、『おばあちゃんの作ったカレーライスが、すごく美味しかった。もう一度食べたいなぁ…』と言います。
『おかあさん、おばあちゃんのあのカレーを作れる?』と、言われ、母の味を思い出しながら、何度も挑戦するのだけれど、まだ、OKがでません。
きっと、いつまでもOKは出ないのでしょうね。やっぱり、母も、どこかで笑っていることでしょう。

話がそれましたけれど、アイリスは、野菜を育ててみたいと言い、わたしを園芸店へと誘いました。
わたしは苗を買ってくるのだと思っていましたが、アイリスは、種売り場でじっと眺めています。
そして、手に取ったのがイエロー・あいこ。可愛らしい黄色いベビートマトの種だったのです。
『おかあさん、これに決めたわ!“イエロー・あいこ”って、かわいいと思わない♪』と、嬉しそうな笑顔でした。
アイリスは、プランターと、栽培用のポットとハーブの苗を二つ買いました。
『この葉っぱで、ペパーミントティを入れてあげるね♪』と言いながら…。

購入して、種を蒔いたのが、3月18日、プランターには、ビニール袋をかぶせて、簡易温室のような感じに仕立てました。
毎朝、『イエロー・アイコは、どうしてるかなぁ?』なんて言いながら水やりをしていましたが、4月初めのある朝、ちいさな芽がひとつ出たと、アイリスは、キラキラした目で報告しました。
そして、翌朝、『おかあさん、凄いのよ、昨日の朝、ひとつだった芽が、今日は3つになってるわ♪』
芽は次々と発芽して、今は8つになったそうです。

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アイリスは、『わたしのイエローアイコにお水をあげなくちゃ♪』などと言いながら、毎日楽しそうにしています。
『おかあさん、せっかく、8個出た芽だけれど、もう少ししたら、3個に間引かなくちゃいけないの。そして、最後には1本にするのよ。かわいそうだけれど、丈夫な苗にするには仕方が無いのよ。』などと言っています。
「じゃあ、間引いた苗は、別の鉢に植えてみたら?育つかも知れないわよ。」と、提案してみたら、
『そうね、そうしてみるわ♪』と、頷いていました。

どんな苗に育つのでしょうか?
小さなかわいい、イエロー・あいこ…

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2009.04.13 Mon l 日々の想い l COM(2) TB(0) l top ▲
このところの陽気ですっかり里山の木々は芽吹いて明るい萌葱色が美しくなった。
街路樹のハナミズキは、数日前は小さな花だったのに、もう、5センチほどのカップのような花を空に向けている。
白や薄紅色で、ほんとうにかわいい♪この花が咲きだすと、一青窈さんのハナミズキをくちづさみたくなる。

      空を押し上げて  手を伸ばす君 5月のこと
      どうか来てほしい 水際まで来てほしい
      つぼみをあげよう 庭のハナミズキ
      薄紅色の可愛い君のね 
      果てない夢がちゃんと終わりますように
      君と好きな人が百年続きますように

ケヤキの木々もいつの間にか黄緑色の葉がその枝先を覆い、吹きぬける涼やかな風にしなやかに揺れるようになった。
ずっと冬枯れの姿だったのに、あっという間に緑の季節を謳い始めている。
隣家の石楠花も小さな蕾を一気に膨らめたと思ったら、翌日にはほころび始めていた。

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薄紅色の綺麗な花が陽射しに輝いていた。

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きっと、今日が桜の見納めになると思うから、ちょとだけ見にいってみようか?ということで、娘たちを誘って、週末の森の丘陵地帯の外れにある静かなお寺に出かけた。
ツツジの頃なら、いっぱいの車が止まっているのだろうけれど、お寺の小さな駐車場には、一台の車もなかった。

片隅に咲いたカタバミの花

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山門の脇の枝垂桜がとても綺麗。そして、その奥にある山桜が、ハラハラととめどなく花びらを散らし続ける。その姿が美しくて、春愁の想いがわたしの胸を占める…

      散ればこそ いとど桜はめでたけれ
         浮世になにか久しかるべき      伊勢物語

    散ってしまうからこそ、桜はいとおしいのでしょう
    この無常の世の中には、永遠にとどまるものはないのですから…

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傍らの薮椿も、紅の花を石畳の上に、ぽとりと散らした。

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ぽとり、…ぽとり、…時間がひっそりと止まる。

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そして、陽射しが優しく射し込み、ぽとり…と、また、ゆっくりと時間が流れ始めた。

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石垣の片隅に咲いたタチツボスミレ…

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このお寺は、広い縁側があって、いつでも開かれていて、誰でも座る事が出来た。
花の時季には、地元のおばあちゃんたちが、縁側に腰掛けてお茶を飲んでいたり、花見に来た人々が、のんびりとお弁当を広げていたりするのだった。
今日は、誰もいないけれど、アイリスとマーガレットは、片隅に座って寛いでいた。
縁側の陽だまりは、誰もが心を和ませる事だろう。

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池の側の枝垂桜も綺麗。

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マーガレットの安産をお願いして、そろそろ帰ろうか?

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帰り道、どんぐりを見つけました。

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森影には、ムラサキハナナ・・・

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そして田んぼには、レンゲソウが咲いていた・・・

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そして、丘陵の上は、霞むような若草色の木々の葉が、萌えだして煙るようだった。
緑色の季節の風がはじめて吹いてきた気がしたのだった。
2009.04.12 Sun l 里山 l COM(2) TB(0) l top ▲
今日も良い天気だった。
職場の窓から庭を眺めると、正門の脇に植えられた小さな桜の樹が、ちょうど満開になっていた。
時折り、やわらかな風が吹くと、いっせいに花びらはハラハラと風に舞い散るのだった。
そして、アスファルトの上に散った花びらは、風の流れのままに、ちいさく円を描きながらふわりと舞い上がったりするのだった。
そんな姿を見ていると、春風と桜の花びらが遊んでいるように見えて、わたしは、その中を歩きたくて仕方なくなる。

帰り道、夕日がとても綺麗な色に沈んで行き、西の空がオレンジとも紅色ともつかない美しい色に染まっていた。
わたしは、また、少し、遠回りをする事にした。
桜並木がずっと続く道を歩いてゆくと、夕暮れの空は、美しい桜色に染まっていた。
桜の梢を振り仰ぐと、宵闇の中に、白い花びらが透き通っていくような気がした。
今は無風だけれど、ときおり、ひらひらと花びらが零れ落ち、夜の静けさのなかに舞い降りていくようだった。
花散る春の宵は、蘇州夜曲なんて、ぴったりなんだけれど、なんて思いながら歩いていた。

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ノスタルジックな春の宵、こんな夜は、どこかへドライブに出かけてみたいなんてふと思った。
そして急に、エリック・クラプトンのWonderful Tonightが聴きたくなった。
前奏のギターのメロディが流れると、胸がしびれる。
彼のセクシーな歌声もグッと来る。
こんな気だるい春愁の宵を、この曲を聴きながら、首都高とかをドライブしたら最高だろうなぁと思う。
都会的な街の明かりの中を走り抜けるのも、何だか素敵だろうなぁ…なんて。
たまには、山から離れた思考も、魅力的だったりする。
だから、今宵は、クラプトンを聴いているのだった。

Wonderful Tonight

2009.04.11 Sat l 未分類 l COM(2) TB(0) l top ▲
「今日は、どんな事があっても、定時で帰ります!あとは、よろしく!」
わたしは、職場の同僚にそう告げて家路を急いだ。
今日は、マーガレットの誕生日だった。
昨日、息子が、一日早いお誕生日のお祝いにと、食事に誘ってくれた。
『マーガレットの好きなものを食べに行こう、どこに行きたい?』と、息子が聞いた。
「わたし、お好み焼きが食べたいなぁ♪お兄ちゃん、良いの?』と、マーガレットは、子どもの時のように、くるくるした目を輝かせた。

お好み焼きやさんに、ひさびさに家族5人で出かけた。
息子は、『マーガレットと、生まれてくる子に、おめでとう♪がんばってください。』と、言って、みんなでウーロン茶で乾杯をした。

子どもたちが手際良く、注文したり、焼いてくれたりするのを眺めながら、わたしも夫も、何もしなくても良いのだった。
みんな、大人になったんだなぁと思った。
マーガレットは、とても、満足そうに、『お兄ちゃん、ありがとう♪』と言っていた。
アイリスからも、かわいいプレゼントを貰ったと、嬉しそうに話してくれた。
家族に祝福され、優しくされて、本当に嬉しそうだった。

そして、今日、お誕生日には、『久しぶりに、おかあさんの焼いたケーキが食べたい。』とのリクエストだった。
わたしは、家に帰るなり、娘の好きな散らし寿司を作りながら、玉子を割って、泡だて器でかき混ぜながらスポンジケーキを焼いた。
食事の後、今度は生クリームを泡立てて、ケーキにデコレーションして、やっと9時半に出来上がった。
ちょっと遅い時間になってしまったけれど、子どもの時のように、お誕生日の歌を歌い、ローソクを立てて火を付けた。
マーガレットは、満面の笑みを浮かべながら、吹き消したのだった。

そして、ケーキを、食べながら『ああ、ひさしぶりに、おかあさんのケーキを食べれてうれしい♪』と喜んでくれたのだった。

ささやかで、満ち足りた家族の時間。そんなひと時が持てるしあわせが嬉しかった。
『おねえちゃん、お誕生日はね。産んでくれたおかあさんに、感謝する日でもあるんだって…』と、アイリスが言った。
『ほんとうだね。おかあさん、産んでくれてありがとう!』と、マーガレットとアイリスは声を揃えて言うので、わたしは思わず涙が零れてしまったのだった。^^;

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2009.04.10 Fri l 日々の想い l COM(2) TB(0) l top ▲
台所で、娘たちと夕飯の支度をしている時、マーガレットがポツンと呟いた。
『おかあさん、あのね。今日、おとうさんとちょっとだけ話をしていたんだけれど、こっちに帰ってきてから始めて、おとうさんが、笑って話してくれたの。』

「あら、そうなの、良かったわね。それで、何を話したの?」
わたしは、笑顔になって、娘の顔を覗き込んだ。

『うん…たいした話ではないの。その時見ていたテレビの番組のことを話していて、おとうさんが笑いかけてくれたんだけど。おとうさんは、テレビの番組を見て笑ったのかも知れないけれど、久しぶりにおとうさんが、笑ってくれたのを見て、何だか嬉しかったのよ。』と、マーガレットは、嬉しそうに微笑んだ。

「そう、ふたりで、同じ番組を見て、笑っていたのね…良かったね。」
わたしは、何だか、娘がいとおしくてたまらなくなって、こう付け加えた。
「おとうさんは、いろいろ、キツイ事を言うけれど、けして、あなたのことを憎くて言う言葉じゃないのよ。」
『うん、わかってる…』そう、頷いた娘は、ホッとした笑顔を見せていた。

食事が終わって、寛いでいる夫に、わたしは、そっと囁いた。
「おとうさん、あのこは一生懸命、気を使っているわ。今日も、おとうさんが始めて笑ってくれて嬉しかったって、とっても嬉しそうに話していたのよ。だから、優しくしてあげてね。」

そんな言葉を、主人は黙って聞いていた。

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2009.04.09 Thu l 日々の想い l COM(0) TB(0) l top ▲
『おかあさん、夜桜を見に行かない?』と、マーガレットが言い出した。
「そうね、行こうか!」と言う事で、マーガレットとアイリスと三人で近くの公園まで夜桜見物に出かけた。

誰もいない夜の公園はひっそりと静まり返っていて、公園の周りに植えられているケヤキの巨木が、まるで巨人のように星空の下に佇んでいるのだった。
裸の銀杏の木も街灯に照らされて、細かく絡み合う枝が美しかった。

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桜の木は、公園の片隅に植えられていて、その下には鉄棒やブランコが置かれていた。
子どもの頃、良く遊んでいた公園なので、アイリスもマーガレットも嬉しそうに桜の樹の下に歩み寄った。
『わぁ!綺麗ね~♪昼間散歩で来た時より、夜見たほうが花がたくさんあるように見えるわ』と、マーガレットが呟いた。
『うん、綺麗♪ずっと高いところから零れ落ちてくるように見えるわ』と、アイリスも見上げていた。


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『あっ!てっぺんの隙間に、月があるよ』 『本当だ、桜の花に囲まれて綺麗!』
二人は同時に言って、嬉しそうに見上げている。

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優しげな月の光りは、ちらちらと妙なる調べを空から降らしているように思えた。
そして、月明かりの中の桜は、夜の中から匂い立つように、ほの白く浮かび上がっていた。

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街灯の明かりが当たるところは、ほんのりとピンク色だった。

マーガレットとアイリスは、懐かしそうにブランコに乗ったりした。
マーガレットは、ゆらゆらと揺られながら、お腹のあかちゃんに、『ほら、ぶらんこだよ~』と優しく話しかけていた。

そして、石段の上と下で、じゃんけんをしながら、『ぐりこ、ちよこれいと、ぱいなつぷる…』なんて言いながら、楽しそうに笑いあっていた。
微かに吹いている夜風のなかに流れる笑い声を、背中で聞いていると、夜中に桜の精が降りてきて遊んでいるのかなぁって思えるほど、無邪気な声に聞こえたのだった。

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2009.04.08 Wed l 日々の想い l COM(4) TB(0) l top ▲
今日は、久しぶりに週末の森へ出かけた。
といっても、臨月を迎えたマーガレットを連れての散策なので
アイリスの車にお弁当と折りたたみ椅子を積んで出かけたのだった。
週末の森は霞丘陵の一角にあり、わたしが名付けた森なのだった。
ここには、500メートルぐらいの桜並木の丘がある。
我が家の辺りから、望むと、この時季は、丘陵の一部がほんのりと桜色に霞んで見えるのだった。

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この桜樹林の中ほどまで車で入れるのだった。
わたしたちは車を止めて、お弁当とお茶をザックに詰めて歩き始めた。
やわらかな桜並木は、花が満開だ…きれい♪
マーガレットとアイリスは、楽しそうに見上げながらのんびり歩き出した。

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オレンジ色のボケの花が、かわいいね。

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林の中には、タチツボスミレが群落をつくって咲いている。
薄紫のその花束に、春が巡りくるたびにどれほど癒されただろう。

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林の上に広がる水色の空に溶け合うように咲く。

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木の根元にもひっそりと…

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タンポポもかわいいなぁ・・・
ひらひらと、キチョウが飛んでいた。「越冬明けの蝶なんだよ。」 
『ふーん、そうなんだぁ…』

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モンシロチョウがひらひら・・・「今年の春に生まれたんだよ。」
『モンシロチョウは、生まれたてなんだね!』

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『あっ、おかあさん、黒い翅に空色のラインが入った蝶がいるよ。』
『くるくる回りながら、2匹で空高く上って行っちゃったよ』
「それはね。越冬明けのルリタテハだよ。秋に生まれて成虫のまま木の葉の影や、樹の雨露の中で冬を越して、春になったので嬉しくて仕方がないのよ。手にも乗ったりするんだよ。
そしてね。カップルを見つけて、子孫を残して命を終えるのよ。」
『じゃぁ、今が一番幸せなのね♪』
そんなことを話しながら、歩いていると、春風がひとひら、ふたひら、桜の花びらを散らして通り過ぎた。

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緩やかに桜の枝が伸びている土手に座ってお弁当にした。
やわらかな風に枝が揺れて、とても美しい。

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うっとりとお花見をして、お弁当を食べて帰路に着いた。
たとえ、一時であっても、娘たちとのこんな時間・・・
素敵な時間を過ごしたと思う。

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2009.04.05 Sun l 山と森 l COM(4) TB(0) l top ▲
日が暮れる一瞬、空は切ないほどの桜色になったよ…

久しぶりに仕事帰りにちょっと寄り道をした。
家で待っている娘たちにはちょっぴり悪いけれど、子どもたちが通っていた高台にある小学校の校庭をぐるりと回って帰ろう…
きっと、桜の花が咲いている。こんな桜色の夕焼けに染まる桜の花が見たくなったのだ。

高台から見る奥多摩の山並みは幾重にも重なり、まるで川井玉堂が描いた墨絵のようだ。

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校庭の桜は白く咲いて、微かな風に花びらを震わせ、少しづつ、春の夕べに沈み始めていた。
子どもたちが通った頃は、若木だった桜も、今はバックネットから、はみ出して枝を伸ばすほど大きくなっていた。
そんな桜の花越しに、上弦の月が高く夕空に浮かんでいた。
こんな月を眺めつつ、万葉の歌人は歌ったのだろうか…

妹が目の見まく欲しけく 夕闇の木の葉隠れる月待つごとし  (万葉集)

「あなたに逢いたいと想う気持ちは、夕闇に木陰から上ってくる月を待っているようなものだ。」

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夕暮れの風は青い香りに染められ、懐かしい人の面影が浮かんだ。
そして、淡い月明かりのセンチメンタルがわたしの胸をいっぱいにした。
ほの白い桜の花明かりに見送られて、わたしは家路を急いだのだった…
2009.04.04 Sat l 日々の想い l COM(9) TB(0) l top ▲
マーガレットが里帰りしてきてからの日々、アイリスは本当に一生懸命姉を支えてくれている。
病院の検診にも連れて行ってくれているし、こまごました買い物にも付き合ってくれていた。
わたしが仕事から帰ると、娘たちが声を揃えて『お帰りなさ~い♪』と迎えてくれる。
二人で手分けして、夕飯の支度をしてくれているのだった。甲斐甲斐しく動くアイリスと、大きなお腹で、ゆったりと動くマーガレット。
そんな対照的な二人の姿が微笑ましかった。
マーガレットは、自分が動けない分、妹への感謝の言葉を忘れない。また、アイリスも姉を気遣ってやさしく受け答えをしている。
そんな姿を見ていると、姉妹って、本当に良いなぁと思う。わたしには、姉妹がいないので特にそう思うのだった。

先日も、マーガレットが嬉しそうに、『今日は、アイリスが絵本を読んでくれたんだよ。そしたら赤ちゃんが良く動いたの。』と報告すると、
アイリスも目を輝かせて『そうなの!初めて手のひらに胎動を感じちゃった。すごく感動したよ♪』と言うのだった。
『アイリスは、読み方が上手だから、わたしが読んだ時よりも、良く動いたんだよ。この子は、アイリスの声に反応するみたい。』
マーガレットは、向こうにいる時に、絵本を2冊買ったのだそうだ。
『胎教にいいから、毎日読んであげるといいわよ』と、母親学級で教わったという。とてもやさしくて可愛い絵本だった。
アイリスもたくさん絵本を持っている。『おねえちゃんの赤ちゃんが生まれたら、わたしが選んだ絵本をプレゼントしたい。』と言うのが夢なのだと言っていた。

また、先日は、ふたりでベビー服の買い物に行ってきた。『おかあさん、これ、アイリスが選んでくれたの、すっごく可愛いでしょう?』
マーガレットは、小さなベビー服を並べて愛しそうに頬ずりした。
『赤ちゃん用の洗剤も買ってきたの。赤ちゃんが着る物だから、やさしく洗ってあげたいと思って。明日一通り洗っておくわ。』と、アイリスがしっかりした口調で言っている。

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そして、今日、帰ってきたら、二人で一生懸命、お裁縫をしていた。
『おかあさん、ごめん、今日は夕飯の支度、まだ何もしていないの。』と、アイリスが言った。
何を作っているのかなぁと思ったら、二人して赤ちゃんのよだれかけを作っているのだと言う。
可愛い柄のハンドタオルを利用して、リボンで紐をつけたり、アップリケをしたり、なかなか可愛く出来ていた。
『おかあさん、アイリスのセンス、良いと思わない?ほら、こんなに可愛くできたの♪』と、マーガレットは、素直に喜んでいた。
わたしは、屈託のない無邪気な瞳をしていた子供の頃のマーガレットに思いを馳せていた。
マーガレットが4歳の時、妹のアイリスが生まれた。妹が出来ることをとても楽しみにしていたマーガレットは、
わたしがタクシーで病院に向かった後で、嬉しさを抑えきれず、近所中の家に大きな声で『今日、妹が生まれるの!』と触れ回ったのだと言う。
お父さんの大きなサンダルを履いて、嬉しそうにニコニコしながら、
『おばちゃん、今日ね、おかあさんに赤ちゃんが生まれるの!』と教えてくれたのよ。と、出産のお祝いに駆けつけてくれた友人が教えてくれたのだった。

マーガレットは、とてもアイリスを大切にし可愛がってくれたなぁ…。と、そんな事を今日改めて思い出したのだった。
そんな娘が母になる…きっと良いおかあさんになることだろう。

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2009.04.02 Thu l 日々の想い l COM(2) TB(0) l top ▲